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ニャン孔明は発情中 ※

66000打を踏んでくださっためり様からのキリリク、ネコ司馬懿×ニャン孔明の発情期えろです。孔明、司馬懿→ネコ、周瑜→ヒト(孔明の飼い主)です。司馬懿は野良です。現パロ+ネコ化というカオス設定です。ネコとヒトで意思疎通はどうしてる…しっかり喋っちゃってますので、それも含めて無理っぽそうな方は緊急回避してください。





季節の主役が、寂しい寒空から色とりどりの花へと移り変わった時分。某企業に勤める周瑜は、仕事で一週間ほど自宅を留守にしなければならなくなった。
「やったじゃねェか周瑜!新幹線だぜ!」と、会社に居残る盟友孫策は、この出張をひどく羨ましがっていた。が、周瑜からすれば代われるものなら代わってもらいたいくらいであった。


《ニャン孔明は発情中》


という理由は、周瑜の愛猫孔明にある。絡むことのない滑らかな漆黒の髪にしなやかな体躯、きらりと輝く大きな瞳を持つ孔明。ちょうど一年前、自宅玄関先で無防備に寝ている姿に心奪われ、そのまま拾ったのである。最初こそ此方を警戒していたものの、ありったけの慈しみを以て接すれば、徐々に心を開いてくれるようになった。それから可愛らしい孔明を掌中の珠と愛で、これまでにない充実な日々を過ごして早くも一年。そんな中、初めての出張である。孔明と暮らすようになってから、初めて孔明を置いて遠くに行くのかと思うと、どうも胸の内がざわつく。

いやそれだけではない。どうも現在、孔明の体調があまり芳しくないように思われることもある。常なら涼やかな瞳は、熱に浮かされたようにとろりとして潤みを帯び、白い頬も少し紅潮している。風邪だろうから寝ていなさいと宥めても首を横に振るばかり。代わりに喉を鳴らしながらすり寄って甘えてくる始末。しかし、上目遣いに見上げてくる濡れた瞳に、「置いていかないで」と縋るようにキュッと服を握りしめてくる小さな手、体温を分けてほしいかのようにぴったりと密着してくる華奢な身体は、もうたまらなく可愛いものだから、ついついベッドに追いやるのも忍びなくなってしまう。そしてベッドに寝かしつける替わりに、優しく抱きしめて艶やかな髪を撫でてやると、うっとりと恍惚の表情を見せるのだからまたたまらない。

しかし、こんな状態の孔明を残して出張にいけと言われたのである。どうしてかは知れないがこんなに甘えてくる孔明なんてこの一年でまったく初めてのことだし、このままひとり残すのはもったいないし、やはり大きな不安もある。しかし、行けと言われれば行かねばならぬのが会社員である。周瑜はこの時ほど、自分が雇われであることが悔やまれた時はなかった。


そしていざ出張の日。周瑜は自らの膝に頭を乗せて甘えてくる孔明を撫でていた。肩からウエスト、腰から腿へと続くラインは、撫でていて心地よい。これから一週間、孔明に触れることはできないのかと思うと、胸が苦しくなる。
撫でながら、明日からのことの話をする。
「孔明、本当に外で待っているつもりかい?」
明日からの一週間、家で大人しく待っていてくれと言ったのだが、孔明はそれを嫌だと首を振ったのだ。どうしてかと理由を問えば、家の中でひとりは寂しいと、なんとも可愛らしい答えが返ってきた。しかしそうは言っても外は危険もあるから此方としては室内で過ごしてもらいたい。それに体調不良と思われる孔明を外に置いておくというのも、考えれば全く安心できるものではない。なんとか説得を試みたものの、しかしそれでも孔明は家の中で過ごすことをよしとしない。
「仲達もいますから」
そう言って孔明は外で過ごすことを望んでいる。が、その言に周瑜はなかなか素直に頷けない。仲達というのは、孔明がまだ野良の時から親しくしている猫である。野良の時から、というか孔明曰わく、物心ついた時にはもう一緒にいたという。そして今でも孔明は、外に出るとまず真っ先に必ずあの黒猫に会いに行く。猫相手に嫉妬するのもどうかと思うが、間違いなくあの黒猫は此方がやきもきしながら孔明の様子を窺っているのを知って、これ見よがしに孔明とイチャイチャしている。加えてあの黒猫の気にくわないことと言ったら、孔明の首輪を噛みちぎることである。まるで孔明は渡さんという宣戦布告ともとれるようなその行為は毎度毎度此方の神経を逆撫でる。が、その行動だけは孔明もまた許せることではないらしく、本当にお気にいりの首輪を壊された後はしばらく外に出ようともせず、謝ろうと奴が窓の外に現れたのを見てとれば、甘え縋るように此方にすり寄ってくる。窓越しに此方の睦まじさを見せつけられ、奴は毎回怒り心頭している(いい気味だ)。

しかしそんな猫でも孔明が一番、心を許している猫である。ひとりは寂しいという孔明のことを思ってやれば、あんな虫の好かない猫であるが、外で過ごすのをよしとするべきだろう。
「……わかった。君がその方がいいというなら、外で過ごしていいよ」
観念のため息と共に許可を出すと、膝に乗せられていた孔明の頭で、可愛い耳がピクンッと反応した。くるり、と先ほどまで向こうを見ていた顔が此方を向く。
「でもそのかわり、危ないことは絶対にしないように」
撫でる手を止めずにそう釘を刺す。すると思いきり孔明が抱きついてきた。「ちゃんと約束します」と、黄金の瞳が喜びの色を湛えて見つめてくる。そんな顔をされると、もうなんでも言うことを聞いてしまいたくなるから困ったものである。
「じゃあ、約束のキスをしてくれないかい?」
そうねだれば、はにかんだ「はい」という返事と共に柔らかな唇が送られた。
温かい唇が離れると、もう出かけなくてはいけない。一週間のお別れが待っている。



孔明と周瑜が惜別の情に浸っていた頃。抜けるような青空の下、司馬懿は今年ものっぴきならぬ季節を迎えていた。
(またこの時期がきたか…!)
爽やかな空の青とは裏腹に、司馬懿の心は悶々としていた。いや、心だけでなく身体も悶々としていた。そう、世に言う発情期であった。普段は怜悧な頭脳も、この時ばかりは好いた相手の姿しか思い浮かばず、身体も本能のままにムラムラといきり立ってしまっている。これだけでもかなりきついがしかし、司馬懿の辛いことはこれだけに止まらない。するなら愛しい孔明と、そう心に誓い去年もまた同じような状況に追い込まれた司馬懿であったが、好いた相手こと孔明が、なんと去年はまだ発情期を迎えていなかったのである。ただ純粋に自分を慕う、発情の「は」すらも理解していない相手を無理やり押し倒すのも如何なものであろう。
(泣くだろうな……)
そう思って昨年は仕方なしに、まさに抜き差しならない状態で猛る熱を自ら慰めていたのである。致すなら孔明と、という思いとはいえ少々、いや身体的にはかなりきつい。
ここのところ孔明が会いに来ていないが、今年はどうであろうか…。
ふいに孔明のことを考えてしまったが、たったこれだけでまたよからぬ妄想が脳を駆け巡る。直接肌に触れればどれほど温かいことか、繋がった熱はどれほど熱いことだろうか、あの白い喉に歯を立てるとどんな声で鳴くのだろう。
もう昼間だとかそんなこと気にしていられない。この疼く熱を吐き出すのがまず肝要だ。
と、思っていたその時。
「――――仲達、」
突如背後から声をかけられた。幾日ぶりかの愛しい声音。水の落ちた波紋のような耳に心地良いその声は、求めてはいたが、今は聞きたくなかった声。
「孔明…!?」
振り向くといきなり抱きつかれた。普段なら嬉しくてほくそ笑むところであるが、今はあまり密着されては困る、血気に逸った半身が素直に反応を示してしまう。落ち着け、とあやすように背を軽く叩いてやると、甘えるようにますますすり寄ってきた。昂った身体はそんな行為だけで簡単に煽られ、欲望に従順な部位がどんどん熱をはらんできた。いい加減これ以上は本気でマズいと、無理やりでも身体を引き剥がそうとしたら涙に潤んだ顔が上げられた。扇情的な表情につい、どきりと胸が高鳴る。
「なんだか私、変なんです…。仲達と、こうしていたくて仕方ないんです…。」
仲達、仲達。と、頬を胸にすり寄せてくる孔明。
そんな様子を見ていて、はた、と気付く。
(――もしや孔明も発情期を迎えたのか?)
よくよく考えれば、孔明も去年あたりから発情期を迎えてもおかしくないような年なのであった。それが発情してくれなかったものだから去年はほとほと困り果てたのだったろう。
潤む瞳に赤い頬。ためしに腰を撫でつけてみれば、くんっ、と強調するように尻が上げられた。これは間違いないと確信すると、思わず口角が上がった。そうと分かれば話は早い。年上として、孔明に色々教えてやらなくてはならないだろう。
「安心しろ。この時期は、誰でも今の貴様と同じように、他の誰かに触れていたくなる時期なのだ。貴様がおかしくなったわけではない」
「そう、なんですか?――じゃあ、仲達も?」
「そうだ。……私も、もっと貴様に触りたい」
そう言い様に抱きついていた身体を押し倒す。
「孔明、もっと二人で触れ合えることをしないか?」
これから何が起こるか、おそらく全くわかっていないであろう孔明は、その言葉に素直に頷いた。もっと仲達とこうしていたいです、と囁く声は、くらりとするほど甘い。我慢強く発情期を待ったかいがあるというものだ。
赤い唇に口付ける。触れてみたそこは、想像していたよりも柔らかく、そして温かかった。啄むように表面を吸い上げて、舌を内へと滑り込ませる。どうしたらいいかわからないのか、奥で縮こまるふんわりとした舌を絡め取る。
「んっ…んっ、」
ぴちゃぴちゃと劣情を誘うような音が耳に届く。抑えきれずに鼻から抜く甘い声もまた、情欲を駆り立てる。口付けはそのままに、するり、と手を胸元へ滑り込ませる。つんと軽く主張した突起を探り当て、指の腹でぐりぐりと押し込んでやる。
「ンッ!は、フ…」
腕の中の華奢な身体が小刻みに震えた。指で弄るものは、じわじわと芯を持ち、粒のようにこりこりしてきた。
こくん、と孔明の喉が聞こえるほどの音を発てた時に唇を離す。飲みきれなかった体液が口の端を伝う様がひどく扇情的で、瞳はとろりと、欲に濡れている。
「――コレが、邪魔だな」
つん、と孔明の細い首に巻きつく輪を指で弾く。ペールグリーンの革に付いた銀の魚のトップが揺れた。孔明を束縛する所有の証。何度噛みちぎってやっても、孔明の首にまとわり続ける、憎らしい輪。今日もまた噛みちぎってやる。
「やぁ…っ、仲達、壊しちゃだめ…!公瑾に怒られちゃう…」
ぶちり、と繊維の切れる音と共に孔明の首の束縛が外れた。白い喉筋が明らかになる。
「あの男のことは言うな。――私だけを見ていろ」
「……仲、達。っあ、ぅ」
清廉な首筋を舐め上げる。反らされた首から軽く浮き出た中心を含むよう弄ると震えたか細い声が上がった。
「いい声だ…」
多分に、そそられる。
程よく手に吸いつくきめ細やかな肌を、徐々に下まで暴いていく。温かで滑らかな、羽のようなその感触。唇を当て吸い上げれば清らかな肌に鮮やかな朱が咲いた。華が一つ咲く度に言い知れぬ征服感が満たされる。

「――濡らすぞ」
くるりと孔明の身体を反転させる。四つん這いで、尻だけを高く持ち上げる体勢にすると、初々しい秘所が露わになった。ぎゅっと固く貞節を守り続けたそこへ唇を寄せる。唾液をたっぷりと舌に乗せ、濡らしていく。少し、押し込むように舌を動かせば、息を飲むような声がした。
「は…ンッ…!やっ、こんな…、っん、」
白天の下に秘所が晒されるのが耐え難いのか、孔明は腰を捻って逃げようとする。すかさず尻尾を掴むと、高い声を上げてくたくたと崩れ落ちた。これは、とそのまま尻尾を扱けば、感極まったような嬌声が漏れた。
「ほう。尻尾がイイのか?」
「ん、にゃああ、あ…!やぁんっ、しっぽ、しっぽさわっちゃだめぇ…!」
駄目と言われたところで止める気は無い。尻尾を擦る手はそのままに、もう少し念入りにほぐしていく。すると尻尾が余程いいのか、触れられてもいない花芯から糸を引くほど先走りの蜜が垂れた。ひどく感じるようだが達することはできないらしい。達せずに、ただ濁流のように快楽に襲いかかられているのだろう。おそらく、前をさすればすぐに爆ぜるであろうその膨らみ。しかし触れてやるつもりは無い。自分のモノを咥えさせ、涙ながらにイかせてと懇願したら触れてやろう。
(私で無しではイけない身体にしてやる)
ふつふつと黒い恋情が募っていく。

そろそろいいだろうと、十分に唾液を塗り込んだところで秘所を解放した。ひくつく蕾に硬度を増した熱槍をあてがう。ようやく孔明と繋がれる。興奮に任せて震える耳の端を口に含むと、甘い声が漏れた。
「挿入るぞ。力を抜け」
「は、い…。はぅ…、」
腰を進めれば、ずるりと実に滑らかに媚肉が雄芯を飲み込んだ。相手を待ちわびていたのは此方だけではなかったようで。温かな内壁が、待っていたと言わんばかりに全長に絡みつく。吸い付き、引き絞り、奥へ奥へと深みへ誘い込む。
「――くっ、これは…!」
「あぅっ…!ま、待って、ひあ…っ!」
優しくまとわりつく肉壁に我慢がきかなくなる。腰を振らずにはいられない。肉筒と自身が擦れる度に、ぞくぞくとした強烈な悦楽が背を駆け抜ける。悲鳴のような孔明の声もまた、此方をさらに興奮される。もっと、もっとその声を聞きたいと、絶えきれずに白い首筋に噛みつく。
己の快楽だけに従事するよう腰を振り立てれば、程なく孔明のナカへ、溢れんばかりの白濁液を流し込んでいた。注がれた孔明は、細い声を上げながら小刻みに震えている。
「ぅ、…すまん…、」
溜まっていた欲を吐き出せば少しばかり冷静な思考が戻ってきた。酷くするつもりはなかったのであるが、いざ繋がるとこんなにも逸ってしまうものかと痛恨しながら、落ち着くため、多少鎮まってきた自身を引き抜く。注ぎ込んだ体液がどろりと赤い蕾から溢れ、白い股を伝い落ちた。
「すまん…、無理やりにすぎた…。痛くはなかったか?」
震える肩にそっと手を添えると、白い顔が此方を振り向いた。頬が涙で濡れている。やはり痛かったのだろう。
「孔明…、……待て。何をする気だ?」
辛い思いをさせてしまったと悔悟していたら、孔明がもそもそと、身体を此方の下へ潜り込ませてきた。何をするつもりか図りかねていたら、ねっとりと中心が熱に含まれる感触がした。
「いきなりで、ちょっと驚きましたけど痛くなかったです。……むしろ、もっと欲しいんです」
「だからとはいえ…、どこで覚えたんだこんなこと」
「ん…、なんだか、身体が疼いて…ンフ、」
本能のままに、孔明が雄を勃たせようと奉仕をはじめた。ざらりとした舌が先端に押し付けられる。手が、舌が、懸命に愛撫を繰り返し、まだ育ちきらないうちにそれを口内へと導くと、柔らかな肉が全長をしゃぶるように包み込んだ。味わうように出し入れを繰り返したところで、うっとりと恍惚に浸った眼が開かれる。その表情だけでもまた熱を取り戻すには十分であった。
孔明の熱烈な奉仕に、司馬懿のそれもすっかり、もと以上の硬度を取り戻した。今度こそ孔明より先に出したりはせんぞという張り切りに、自身もひときわ張り詰めてきた。
「もういい、孔明。挿入てやる」
「あっ、待って…!このまま…こっち向きがいいです」
孔明の向きを再び四つん這いにしようと手を伸ばしたらふいに制止された。どういうことかと真意を図りかねていると、孔明が肩へ抱きついてきた。触れ合う肌が焼けるように熱い。肌にかかる温かな息が、さらに胸を熱くする。
「こっち向きなら、仲達の顔が見えますから…、だからお願い……ひゃうっ…!」
急な可愛らしいお願いに、またついつい我慢が利かなくなる。誘われるままに蕾を貫くと、待ち焦がれていただけあってか、すぐさま絞るように内壁が絡みついてきた。押し寄せる快楽に流されまいと唇を噛み締めて耐える。先ほどのような無様な真似はせんと、まずは馴染むまで待つ。落ち着かないことにはまた加減ができなくなってしまいそうだ。今度こそ、孔明をイかせてやる。
「はぁ、あ、あ…、仲達、仲達ぅ…!」
「く…、そんな顔をするな、っ、また、酷くしてしまうぞ」
「だって、我慢…できない…、欲しいん、です…、動いて、ぇ」
「孔明…ッ、」
顔が見たい、なんて可愛らしいおねだりかと思っていたが、これはひょっとして。この顔を見せつける策だったのではないか。悩ましく寄せられた柳眉に欲に濡れた瞳、浅い呼吸を繰り返す唇の奥には艶めかしい赤い舌が見え隠れする。そんな顔して誘われたら、我慢なんてできるわけがない。自制の箍が外れ、気付いた時には貪るように腰を振りたていた。
「あっ、あぁあんっ、ひゃうっ…、あっ、あぁ、ちゅうたつぅ、」
「はぁ…、イイか?孔明…っ」
「ん…っ、にゃあんっ、きもち、いっ、はぁ、もっと…ひゃんっ!」
ひと息に奥まで雄芯をねじ込む。奥のしこった部分をがつがつと突くと溶けるような声が漏れた。突き上げる腰は止めず、揺れる耳の端を甘く口に含む。
「にゃぅうっ!あふ、ぅ、あぁっ、みみ、きもちいぃ…!きゃんっ!」
「なんだ…?っ、耳が好きか?言ってみろ。ちゃんと言えたら、もっと、よくしてやる…」
「んっ、好、きぃ、みみ、好きぃっ…はぅう、あぁあっ」
吐息を送り込めばそれだけで感じるのか手のうちの白玉の肌がざわりと粟立った。さらに舌を穴の奥へと伸ばすと内壁の締まりがさらに良くなる。
「フ…、よほどイイのか?初めてで、くっ…、これほど感じるとは、はぁ、貴様は、真性の淫乱だな」
耳を解放し、息つく唇に口付けを一つ送る。強気なセリフを吐いたものの、強烈な快楽に此方もそろそろ限界が近づいてきた。孔明の花芯も、弾けんばかりに張り詰めて透明な蜜を零している。しかし初めて故かまだ後ろだけでは達せないようで、ひくひくと悩ましげに震えるだけである。
腰を抱え直すと先走りで濡れた自身を握りこんだ。
「ぅにゃあぅ!?はぁああ…、ちゅうたつっ、ちゅうたつぅ…!あんんっ、いやぁ、でちゃう…っ!」
「イけ、孔明。ぅ、私も…!」
「はぁ、あ、あ!ふにゅうぅ、ぅ、にゃああぁあんっ…!」
「ぐっ…!」
腹に白蜜がかかるのを感じるとほぼ同時に孔明の胎内へ白濁を注いだ。全てを搾り取ろうとするように絡みつく内壁のせいで、達したばかりだというのに自身がまた勢いを取り戻しそうになる。
浅い呼吸を繰り返す孔明に唇を寄せると嬉しそうな表情を浮かべて受け入れてくれた。
孔明の発情期まで一年も待つことになったが、去年血気に逸らなかったお陰で、今、無上の幸せを噛みしめている。愛しい、愛しい孔明。
口付けを終えると蠱惑的な瞳が此方を見つめてきた。仲達、と蜜のような声が甘く囁きを送る。
「実は、今日から一週間、公瑾が出張に行ってしまってるんです。だから、」
優しく、唇が重ねられる。柔らかく、温かな感触。
「明日も明後日も、いっぱいシましょう?」
艶然とした笑みが此方に向けられる。思いもよらなかった発言に寸の間、時が止まったが、すぐさま理解し思わず口角が上がった。
孔明の発情期に、孔明を縛るあの男がいないとは、まさに天啓。一週間、存分に可愛がってやろう。
司馬懿は、微笑む孔明を優しく抱きしめた。




一週間ぶりに、周瑜は自宅最寄り駅に至った。太陽はまだ南天より少ししかずれていない。しかしこんな所でぼんやりしている場合ではない。スーツケースを引きずり、大急ぎでタクシーを拾うと、できる限りのスピードで自宅への道を飛ばさせた。信号で止まる度に、ついイライラと、柄にもなく貧乏揺すりなんてしてしまう。
周瑜がこんな状況に至った理由とは。

出張先にて。自宅に残してきた猫の体調不良が心配だと、ぽろりと同僚に話した時。
「そりゃ、体調不良じゃなくて発情期ですよ」
同僚はさらりとそう言ってのけた。同僚は極々一般的なことを述べたつもりかもしれないが、その言葉が周瑜に計り知れない衝撃を与えた。
可愛い孔明が発情期…室内ではなく、外で一週間過ごす…外にはあの憎らしい雄猫が……。
ここまで想像してしまったらもう止められない。孔明の純潔を死守せんと、まだ残り出張日数があるにも係わらずすぐにでも帰宅しようと動き出した。が、現地職員に「あんたがいないと先に進まん」と力尽くで阻止されてしまった。結局解放されたのは当初の予定通りの一週間後。
「――――孔明!!」
タクシーを降りるや、すぐさま孔明の居所を探す。いつもならこのくらいの時間は塀や屋根の上で昼寝をしているのだが、その気配も無い。こんなことならどんなに頼まれても外に出すのではなかったと悔悟したところでもう遅い。一体どこにいるというんだ、孔明。と、打ちひしがれていたその時。
「公瑾!」
背中に温かなものがぶつかってきた。声とぬくもりでわかる、この一週間、一瞬とて気にかけなかったことのなかった恋しい愛猫。
「孔明…!」
「おかえりなさい、公瑾」
「ただいま」
一週間ぶりに孔明のしなやかな身体を抱きしめる。爽やかな香りに紛れて土の匂いがするのは、一週間、外で生活していた証だろう。久しぶりの再開に喜んでいるのは此方だけではないようで、腕に収まる孔明もごろごろと喉を鳴らして甘えている。
耳、頭と撫で、手を首筋に下ろしたところで違和感を覚える。出掛ける前に付けてやったはずの首輪が無い。
ついつい感動の再開に浸ってしまっていたがハッと思い出した。ちょっとごめん、と断りをいれると首を隠す豊かな黒髪を持ち上げる。「交尾した猫は首に雄の噛んだ痕があるはずです」と件の同僚は話していた。
すると、案の定というかなんというか、黒髪に隠されるよう項に、くっきりと歯型が残されていた。
「……公瑾?どうかしましたか?」
よろけた此方を見て、孔明が気を遣った声をかけてきた。
可愛い孔明…、一週間も外に置いてしまったために、あの雄猫の餌食にされてしまっただなんて…。
「……大丈夫だ。それより、お風呂に入らないかい?埃っぽくなっているだろう?」
そう声をかけると、はい、と可愛いらしい返事が返ってきた。
数分後、孔明の白い肌の上に残る無数の赤い痕を見て、周瑜がまた卒倒しそうになったのはいうまでもない。



一方此方はつい先ほどまで孔明もいた屋根の上。むすっと、実に不機嫌そうに一人と一匹の再開を眺めているのは、件の雄猫司馬懿。孔明の発情期、しかも目障りな飼い主は一週間の出張、となれば愛しい孔明とのめくるめく至福の時を過ごせるはず。そう思っていて、実際最初は孔明の方から誘ってきたり、もっともっとと甘く誘惑してきたのだが。
孔明と初めて交わった日の翌日、翌々日。その日までは孔明もニャンニャン鳴きながら此方にすり寄ってきていた。
が、さらにその翌日。今日もがっつり交尾をしようと、顔には決して出さないが、ウキウキした気分で孔明に話を持ちかけた。
が。
「ごめんなさい、仲達。今日は、そういう気分じゃなくて……」
と、やんわり断られてしまう始末。少し時間を置いてみるかと、数時間後、再び誘いをかけてみたがまた断られた。夜、寝る時に肌に触れようとしたらその時にはもう可愛い寝息をたてて夢の世界へ入っていた。どうしたことかと少し頭を捻ってみたらある答えに辿りついた。
孔明は、この時期の発情が終わってしまったのではないか?
そんな馬鹿な、明日になればまた…と思って、翌日また強めに出てみたものの、しかし昨日と同じく、気がすすまないの一点張り。一昨日まではむこうからシたいシたいと誘惑してきたのに。明らかに違うその対応。
此方はまだまだ発情し足りないというのに…!
というわけで悶々としたまま、孔明たちの様子を屋根から見ているしかなかったのである。


次に孔明が発情するのはいつなのか。それは孔明にもわからないこと。



《終》


というわけでめり様からのキリリク「ネコ司馬懿×ニャン孔明の発情期エロ」でした。日記でごそごそ妄想していたネタでしたが、まさかリクされるとは(笑)。ヒトとネコでネコ取り合ってるとか需要あるんか、と思っていたら、ありましたね、需要(笑)。しかし孔明がネコだったお陰で楽しくニャンニャン喘がせることができました←

発情期っぽいこと発情期っぽいこと…、考えて思いついたのが、エロい孔明、と早漏司馬懿だったのはヒドイですね。特に司馬懿さん。司馬懿さんファンの方へ、ゴメンナサイ(逃走)

あと、日記では適当に司馬懿さんは発情期になったにに孔明はまだ発情期じゃなくて云々、みたいなことを言っていましたが、調べてみますとオスは年中発情期なんですね。メスの発情に誘われて、はー、なるほど納得。と、色々学んではみたのですが、話の都合上色々ネコ本来の発情と違う感じになりました。まァ、ヒトにネコ耳ついただけみたいな感じでネコって言ってたんで、まァそんなで許してください(土下座)。孔明が可愛ければイイんじゃないかという気概で許しt(以下略)

リクで、孔明を汚されてしまった都督の反応、というのもあったのですが、卒倒ということで(…)。ここで思考がちょっと黒い都督だったら、孔明を無理やり…みたいな方向にいくのかもしれませんが、まァまァそこは穏便に「卒倒」ということで(…)


リクしてくださってありがとうございました(o・v・o)

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