石兵「‥‥‥どうしたんでしょうか。今日は皆さん、集まりが悪いですね」
無双「そうですね。天華殿も策士殿も、きちんと時間を守られる方なのに‥あ、どなたか来たようですよ」
時地「あのー、座談会の会場はここで合ってますか？」
無双「時地殿？」
石兵「時地殿！」
時地「失礼します無双殿、石兵殿。えっと、天華殿から言付けを預かってきたのですが、」
石兵「天華殿の、ですか？」
時地「はい。なんでも今日は魏延殿とデートだそうで、こっちには来れそうもないと、」
無双（招集したのは天華殿のくせに‥）
時地「それと無双殿に手紙を」
無双「私にですか？」

天華からの手紙
『時地から聞いたと思うが私は魏延とのデートなのでそっちには行けそうもない。それと、時間通りに来ていなかったら策士もおそらく魔王とデートだろう。来ないからといって慌てるな、3月14日はデート日和なのだ。さて、ここからが本題なのだが、無双がバレンタインに用意した大量の義理チョコの中から一つだけ、愛情た～っぷりに見える本命チョコにすり替えておいたのだ。気付かなかっただろう？だが驚くのはまだ早いぞ。実はそれには熱烈なメッセージも添えておいたんだ。そのメッセージは――――――』




無双「‥‥‥‥‥‥。」
石兵「‥‥‥‥無双殿？」
無双「すみません、石兵殿。ちょっと、その、用事ができましたのでこれで失礼します」





時地「‥‥‥行っちゃった(汗)」
石兵「んー、ではこっちは二人でお話しましょうか」
時地「え？」
石兵「ひとまず座談会はやらなくてはいけないでしょう？時地殿は、バレンタインはどうしたんですか？あげました？貰いました？」
時地「え、あ、俺は英さんと交換しました」
石兵「へー、交換ですか。何か楽しそうですね」
時地「そういう石兵殿は？どなたかにあげたりしたんですか？」
石兵「いいえ。私は貰ってばっかりです。だからほら、お返しのマシュマロを」
時地「うわ、ずいぶんたくさんありますね」
石兵「チョコ入りが当たりです。一つどうぞ」
時地「あ、ありがとうございます。ん、おいしい」



『無双孔明のホワイトデー』へ続く