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意地悪な恋人 ※

23454打キリリク崇玉さまへ。エンパ設定司馬諸。諸葛を思いっきり焦らします。





夏の緑が終わり、少し肌寒くなってきた季節。司馬懿が曹丕の国に登用され、はや二ヶ月の時が過ぎた。そして同時に、司馬懿が孔明の恋人になってからもはやくも一月が経過していた。

《意地悪な恋人》

実は、孔明のことを溺愛する人間がよくもまぁこんなに集まったもんだというこの国で、初めて孔明の心を射止めたのがこの司馬懿であった。何故孔明は司馬懿に心揺らしたのか。それは孔明を溺愛するあまり常に甘く甘く、栗饅頭に黒蜜をかけさらにその上からきな粉をまぶしたお菓子のように甘く接する人間の数多くいる中で唯一司馬懿のみが孔明に意地悪だったからだ。
「今までこんなことされたことがない」というような意地悪をされた孔明は、何故だか司馬懿を見ると心乱れるようになり、そして遂にそれが恋心だったと気付いたのである。司馬懿の孔明への度重なる意地悪も、元を正せば孔明への恋情ゆえ。孔明が司馬懿への思慕の念に気付いた後のふたりは早かった。どちらからともなく愛を告白し、恋人になってから一月の間に手も繋いだし、デート(ふたりで領内視察)もしたし、キスもしたし、夜の営みも司馬懿が孔明の手取り足取り腰取りしっかり最後までヤッたし、順調といえば順風満帆そのものであった。
しかしひとつだけ、司馬懿の気分を害することがあった。それはふたりの関係は周りには一切秘密の極秘にしておくという約束だった。
孔明のいうに、もし司馬懿が自分の恋人であると皆に、特に曹丕に知れたら司馬懿に何があるかわからないからということからの約束だった。恐らく実際に司馬懿が孔明と恋人宣言を皆の前で行おうものなら国をあげて君主筆頭の暴動が起こったことだろう。
なので周りはもう孔明に恋人がいるなんてことはさっぱり知らず、相も変わらず孔明への恋のアタックを毎日毎日続けているのだった。
すると司馬懿は面白くない。恋人が他の男から毎日毎日熱烈な愛を囁かれているのだ。孔明にその気は無いとはわかっているとはいえ、決して気分のいいものではない。できることならそいつらの目の前で孔明と熱の籠った深い口づけを交わし、孔明はもう私のものだと見せつけてやりたい。が、現実はそうもいかず、今日も司馬懿は孔明が自分以外の男に口説かれているのを苛々としながら、しかし言いたいことは言えずに悶々とした気持ちのまま、孔明とスキンシップをはかりにきた男を睨んでいた。


「孔明、午後はふたりで領内視察に出ないか?」
「申し訳ありません、周瑜殿。午後は我が君からお側に参るようにとの仰せがあるので、視察はまた今度にしてくださいませんか?」
朝議の終わった後、執務室への回廊をひとつ曲がったところで孔明は周瑜に話かけられた。孔明の返事から、曹丕がまた君主という権威を傘に孔明とスキンシップを図ろうとしていると分かり、周瑜の胸の内に多少曹丕をぶん殴りたい気持ちが起こった。
「では午後が駄目なら今からというのはどうだ?」
それでもどうしても孔明と領内視察と言う名目のデートに出たい周瑜はなお食い下がってこう提案してきた。すると横合いから思いもよらない声があがった。
「残念ながら、午前は私との先約があるんです。そうですよね、孔明殿?」
そう言いつつ然り気無く孔明の細い肩を抱くのは趙雲である。逞しい趙雲の腕のなかに収まり「そうですね」とはにかみながら孔明は答える。その様を見ていると趙雲だけでなく、ことごとく振られた後の幸の薄い周瑜であるが、彼も思わず頬が弛んでしまう。孔明は趙雲の「ではふたりで検兵に行きましょうか」という言葉に促されつつ回廊を後にしようとしていた。回廊にはまだ名残惜しそうな感じで孔明を見つめる周瑜と、周瑜と趙雲の登場に三千丈の怒りを静かに腹の内に溜め込んだ司馬懿が孔明の後ろ姿を見据えている。するとふいに、ちらと孔明は司馬懿の方を振り向くと、声には出さず唇の動きだけで「夜に‥」と伝えてきた。潤んだ瞳が司馬懿を見つめる。それを読み取った司馬懿は腹の内に蟠る怒りを抑えると夜まで仕事をするため自らの執務室まで歩を進めた。司馬懿の後ろからは周瑜が「今、孔明が『公瑾‥』って呼んだな」という正解から程遠い勘違いな一言を口から漏らしていた。


夜になると司馬懿は足音を発てないように静かに回廊を孔明の私室まで進んだ。月明かりが皓々と回廊を行く司馬懿を照らした。孔明と恋人になってからというもの、夜に孔明を訪ねる時は周りに気配を気どられぬように室へ行くのが重要であった。というのは孔明に夜這いをかけようという輩に気付かれないためであり、そういう輩は非常に多いからであった。そんな奴らに見つかった日には孔明の望まない『ふたりの関係が皆にバレてしまう展開』になりかねない。扉の前に立つと、扉を二回叩いて一拍置いてもう一回叩くという自らが来たことを示す合図を送った。こうしておけば万が一自分以外がやって来ても孔明が扉を開けずに済むという司馬懿の提案だった。
扉に駆け寄る足音が聞こえると鍵を開ける独特の金属の音がし、扉が開いた。灯りは点していないようで、白い月明かりのみが部屋に満ちていた。司馬懿が中に入ると孔明が勢い良く胸に飛び込んできた。
「ごめんなさい‥仲達」
常にはない突然のことに眉をしかめながら司馬懿は孔明の薄い肩を抱き返すとため息をつき「どうした、今夜は」と聞いた。すると孔明は司馬懿の腕のなかにぴったり収まっている身体をふるりと小さく震わせて答えた。
「朝のこと、怒っているんじゃないかと思って‥」
朝のことというと周瑜やら趙雲やら出てきた一連のアレである。あれから後、今の今に至るまで司馬懿は孔明と会えていなかった。
「………怒っている」
しかし怒っているのはいつものことで何も今日だけのことではない。孔明が今朝のように他の輩から色々誘われることは日々の日課のようなものだからだ。
「だが皆に恋人だと言わぬようにと言い出したのは貴様からだろう?」
司馬懿がそう言うと「でも、」と孔明は揺れた切ない声をあげる。
「貴方の目の前であんなことになるのは、辛いです」
司馬懿にすがりつく腕の力をほんの少し強くして「私には貴方だけなんです、仲達。」と孔明は濡れた瞳と共に告げる。あまりにも熱烈な告白にさすがの司馬懿も思わず照れが出てしまう。「わかっている」と言うとそのまま照れを隠すように桃色の唇に口付けた。暫しの間互いの熱を確認すると口づけだけで蕩けてしまった孔明を抱えるようにして寝台に連れて行った。


寝台に孔明を横たえると司馬懿は早速珠の肌を隠す柔らかな絹を脱がしにかかった。すると今日は同時に孔明も、司馬懿の着物をたどたどしい手付きで脱がそうとしだした。
「妙に積極的だな」
揶喩を含んだ声で言うと孔明は頬を可愛らしく染め上げて「今日は、すごく欲しいんです」と恥ずかしそうに呟いた。そんな孔明の愛らしい様相に思わず頬を弛めた司馬懿だったが手は素早く孔明を被う衣を剥ぎ取り、あっという間に赤裸にしてやった。
闇のなかに浮かび上がる孔明の白い裸体が目に鮮やかだった。
余程期待しているのか、花芯が既に軽く勃ちあがっている。
誘われるままに細い肢体を柔らかな寝台に押し倒すとちょっとした文句があがった。
「やだっ‥仲達も、脱いで」
確かに司馬懿はまだ腰紐を抜かれただけでまだ十分に服を着ていると言える状態だった。司馬懿は孔明をすっかり脱がしきってしまったが、孔明はまだ司馬懿を脱がしきる前に押し倒されてしまったのだ。自分だけ全て脱がされるのは不公平だと孔明は言う。
「なら貴様が脱がせてみろ」
「できるものならな」という言葉を言外に含ませ、明らかに出来ないと踏んでいる顔つきで司馬懿がそう言えばムッとした孔明がその身体の下からどうにかして服を脱がそうとかかってくる。しかしすかさず司馬懿はそれを阻止するかのように孔明のきめ細やかな肌に顔を埋めた。
「ッァ‥!ン、いやっ‥仲達っ!アァッ!」
首筋をねぶるように舐めあげると孔明から震えるような甘い声があがった。司馬懿の服を脱がそうとしていた手はそのまま耐えるようにその服を固く握りしめてしまった。
「ッン、っはぁ、あっ…ああぁっ…!」
なおも続けて肌を刺激すると孔明の手はさらに固く服を掴んだ。
「…そんなに強く掴まれては服が脱げぬわ」
司馬懿の言葉に孔明はハッとした。顔をあげるとニヤニヤとそんな孔明の反応を面白そうに見つめる司馬懿と目が合った。完璧に司馬懿に踊らされていると気付き、さらに孔明の手が弛んだ隙に司馬懿がひとつの躊躇も無く服を脱ぎ捨て始めたので孔明は少し腹が立ってきた。
しかしそれもすぐに触れてきた司馬懿によって掻き消されることとなった。
「あぁあっ…!ヤッ‥、ダメェ‥!」
司馬懿の指が孔明自身に絡み付いた。と同時に舌が胸の飾りに吸い付いた。弱い部分を二ヵ所も同時に攻められ、孔明の中心はすぐに形を変え、先走りの透明な液体をだらだらと流しはじめた。
「んあ、ア、‥そんなの、ダメっ‥はぁあっ!」
「何が駄目だと言うんだ。こんなに厭らしく汁を垂れ流しておいて」
「ァっ‥い、いわないでェ‥!」
口では言わないでと言ってはいるものの、孔明が本心ではもっと虐めてもらいたいと思っているのが司馬懿には手にとるように分かる。望み通り存分に舌と手と言葉で攻め立ててやると孔明はあっさりと一度目の絶頂に至った。

「フン、仕様のない身体だ」
「ッ!!ま、まだ、さわらないでっ‥!ァアアアっ‥!」
精を放ち敏感になっている自身に直ぐ様司馬懿の指が絡み付いてくると孔明はもう司馬懿に泣いてすがりつくことしかできなかった。
「ああっ、はぁあっ!ちゅうたつぅ!ひァアア、ン!」
「どうした?性懲りも無くまたイク気か?」
「だ、だってきもちいぃ‥っはぁあん!」
「ならば此方で勘弁してやる」
「あぁぁっ、そこも‥だめぇえ!」
司馬懿の指がふたつの胸の赤を同時に弄りだした。摘まんだり、捏ねたり、転がしたり、口は使わずただ指でいじくりまわすだけで孔明は甘い嬌声をあげ、背を反らせて再び精を吐き出した。
「乳首だけでイクか。淫乱」
「ひやぁッ!もっ、むね‥いやぁあ!」
「ほぅ、なら何処が欲しい?」
きちんと言えれば触れてやらんこともないぞ。とふっくらと張り出した胸の飾りを弄り続けながら司馬懿は問う。孔明はどうしようもない快楽に包まれながらも必死に訴えた。
「ぁあっ、う、うしろの‥、ッ、アァンッ!」
「なんだ?はっきり言わんとわからんぞ」
「はぁっ、うしろのォ、ゃんッ‥!あな‥に、っぅ、いれてェ‥ッ!」
息も絶え絶え、ひどく悩ましげな声で孔明は伝えた。その言葉に司馬懿は「そうか、後ろの孔か」と言うと慣らしてもいないのに垂れた先走りでしとどに濡れている蕾に張り詰めた熱棒をあてがった。欲しい処に欲しいモノをあてられ、孔明の瞳は期待に濡れた。しかし、
「まだ潤みが足らんな。もう少し濡らすか」
そう司馬懿は言うと、蕾にあてがった自らのたぎった熱を手で扱きはじめた。この精液で蕾をさらに濡らそうというのだ。
全く予想だにしていなかった展開に孔明は目を見開くと今にも泣きそうな声をあげた。
「いやッいやぁ!ちゅうたつ!そんなとこで出さないでっ‥!ナカにいれて‥!」
「だから潤みが足りんと言っているだろうが」
その言葉は嘘である。孔明の後孔は既に男の熱を受け入れるのに十分なほどに濡れていた。これもナカに出されるのを好む孔明を焦らす性戯のひとつである。
涙ながらに訴える孔明を見ていると司馬懿は己の欲が一層膨らむのを感じた。
「くっ‥出すぞ!」
「いやッ‥!いやぁああッ!!」
孔明の訴えも虚しく、司馬懿の熱い精液は孔明のナカではなくしなやかな脚の間に放出された。孔明の蕾が粘性のある白い液体で汚された。
「ぅ‥ひどい‥。ちゅうたつ…」
欲しいモノが貰えそうで貰えず、ぽろりと孔明の黒曜石の瞳から綺麗な雫がひとつぶ溢れた。
それほどまでに自分を求める孔明を見ているとまたついつい虐めたくなってしまう衝動が司馬懿の内に燻りだした。
「……ならば次はちゃんと挿入てやろう」
そう呟くと司馬懿は孔明の濡れた唇に口付けを贈った。孔明の口内に舌を差し込むと先ほどまでに態度に反して熱い舌が積極的に司馬懿を求めてきた。


「ンン、…んふ、ぅ‥っは、」
舌を絡め、角度を変え、深さを変え、歯列をなぞり、また舌を絡める。孔明の腕が自然と司馬懿の背に回った。
孔明の鼻にかかったくぐもった声を聞くと司馬懿は己の中心にまた欲望の炎がたぎっていくのに気が付いた。
「孔明、私のここも、すっかり硬くなったぞ」
逞しく育った雄芯を熱くなっている孔明自身に擦り付け互いの熱を確かめた。
「あぁっ…ァッ、す、すごいぃ‥ちゅうたつぅ…」
擦り付ける司馬懿に合わせるように孔明も腰を揺らしはじめた。司馬懿の立派な肉棒が孔明の控えめな大きさの花芯と擦れる度に流れ出るふたりの透明な液体が互いの蔭茎をしとどに濡らした。
孔明の痴態と甘い嬌声を聞くうちに遂に我慢の限界が訪れた司馬懿は、はち切れんばかりに張り詰めた熱杭をとろとろになった後孔にあて、「孔明ッ!」と可愛い恋人の字を呼び、一息に奥まで全長を穿った。
「あぁああぁッ!ち、ちゅうたつゥっ!」
焦らしに焦らされた部分へようやく与えられたあまりにも甘美な感覚に孔明はすぐ達してしまいそうになるのを堪えるように、短く切り揃えられた爪が汗の浮く司馬懿の背に立てられた。
「ハ‥ッ、孔明っ!」
「ふ、アァッ‥ひあっ!ア、あぅっ!」
孔明はやっと挿入ってきた大きな楔をぎゅうぎゅうに締め付け、司馬懿はうごめく内壁を存分に楽しむために激しく腰を揺らした。
「アッ‥!あ、ちゅぅ‥たつッ!ンンっ!」
既に達し快楽に敏感になっていた孔明はあまりの悦楽に生理的な涙を溢し、自身から溢れる雫に白いものを混じらせ、しなやかな肢体を司馬懿に絡み付かせて感じるままに喘ぎ声をあげた。
「ひあぁっ、あっ、あっ、も‥だめぇ、イッ‥やあぁぁあん!」
「まだだ。まだイクことは許さん」
気を遣りそうになった孔明の濡れた玉茎を司馬懿の無情な指が塞き止めた。出すに出せなくなった孔明の身体に、行き場の無い熱が荒れ狂った。
「あふ、あ、あぁ、いやぁああぁ!」
「そうだ‥ッ、イイ締まりだ‥!」
前立腺を捏ねるように刺激すると煮えたぎった内壁が司馬懿の張り詰めた肉棒にさらに絡み付いた。甘美な刺激を感じ、一際司馬懿の雄芯が大きく膨れあがり限界を訴えた。
「くっ、‥イクぞ‥!」
「アァッ!あ、ちゅうたつ、わ、わたし、も‥はぁあああっ!」
孔明自身を塞き止めていた司馬懿の指が弛み、孔明の絶頂を阻止するものは無くなった。
司馬懿が最後の突き上げのためだろう、大きく腰を引いた。
最奥を突き上げられ、ナカに白濁を注ぎこまれる瞬間、自身も極みに達すると孔明は期待した。しかし、
「―――え?」
引いた熱棒が再び孔明の最奥に到達することは無かった。全長はあろうことかそのまま全て引き抜かれ、司馬懿は白濁を孔明の柔らかな尻に全てぶちまけ、大量の粘液が孔明の白い尻を濡らした。
一番肝心な刺激を与えられなかったため極みに達することができなかった孔明は中途半端なままである。
一方、射精を終えた司馬懿はそんなこと気にも止めていないようにはずんだ息を整えていた。しかし実のところこれも孔明を虐めてやろうという司馬懿の計略のうちである。
そんなことは知らず、蟠った熱がもどかしい孔明は欲に濡れた眼差しを恋人に向けて懇願するより他なかった。
「どうした、何か不満でもあったか?」
司馬懿の思う壺である。頬を恥辱で赤らめ、最後の理性がその言葉を言わせず塞き止めている孔明の腕を抱き止め、何も知らない風を装おって先を促せば、欲に駆られた頭から自制は簡単に崩れ去り、司馬懿の望む言葉を出した。


「……ナカに、出してください」
色づいた頬で、濡れた瞳で、桃色の唇で懇願してきた。本当ならいますぐにでもこの魅惑的な全てを手に入れ味わいたいところであるが、司馬懿はここでもうひと我慢した。
「しかしもう萎えてしまったからな」
「私が、勃たせますから‥!」
だからお願いします。と蠱惑的な唇が言葉をつむぐと半月のような笑みを浮かべた司馬懿が「やってみろ」と言い、孔明の頭を萎えている自分のモノに近づけた。
孔明の頭を押さえた手は熱く、司馬懿のモノを触る手も熱かった。
ちゅ、という厭らしい音を発てて孔明が司馬懿のモノの先端に口付けた。両手は擦り上げるために幹に添えて、亀頭を口に含んだ。
「ンフ、‥ン‥ン‥」
むくむくと司馬懿自身が大きくなりだした。鈴口を舌で押すように刺激すると苦い体液が口内に広まり、また徐々に熱棒が勢いを取り戻してきた。根本の方を擦りながら深く深く咥えると司馬懿が小さな声でうめいた。
一度、口からモノを離すと今度は一息に根本から先端までを舐め上げた。すると堪らないのか司馬懿の手が孔明の頭を押さえた。
「ハ、‥これで、挿入てくれますか?」
司馬懿の脚の間から可愛らしい声があがった。
口に厭らしい液を付け、上目遣いに欲に濡れた瞳で見つめられると司馬懿の雄芯に更なる熱が集まった。
「ふ、いいだろう」
ようやく司馬懿から許しが出ると孔明の頬が期待に赤らんだ。そんな様子は非常に可愛らしく、欲にまかせて司馬懿はその赤い唇を貪った。
「ンン、っふ‥ん」
唇を離すと互いの唾液が糸を引いた。口づけの最中に組み敷いた身体を開かせると熱くたぎった雄芯をぐずぐずになった後孔にあてがった。
「っぁ‥!」
既に一度受け入れ、とろとろに蕩けていた蕾は抵抗ひとつなく司馬懿の育った男根を咥え込んだ。
「はぁっ、あ‥ん、ん、アァッ!」
「ッ‥そんなに欲しかったのか?」
司馬懿の言葉に口では答えられない孔明は首を大きく縦に振った。一筋の汗が額に流れ、司馬懿は口角をあげた。


「ならば存分に味わえ‥!」
「ああぁあぁっ!」
急に激しく腰を揺らされれば、前立腺を直接擦り上げられることになり、押し寄せる快楽に孔明は悩ましげに身悶えるしかなかった。
「あッ、あぁっ!ン、‥も‥っ、だめぇぇぇ!」
「なんだ、っク‥!貴様が欲しいと言ったくせに、もう音をあげるのか?」
「アァッ、ち、ちがっ‥!よすぎ、て、はぁん!イ、イッちゃう‥ッ!アァン!」
涙ながらに訴えると司馬懿の指が孔明の熱を根元で塞き止めた。
達せないようにしてから司馬懿はまた激しく腰を揺らした。
塞き止められた熱は行き場を無くし、孔明を内から狂わせた。
「はぁああッ!あぁっ、あっ!ああぁ!」
熱杭がナカの深い部分に埋め込まれる度に孔明の背がびくびくとひきつり咥えた男根をぎゅうぎゅうに締め付けた。
快楽を与える度にうごめく内壁のきつい締め付けに、司馬懿も限界が近づいてきた。
「はぁっ‥孔明ッ!」
「ひぁあっ、ア、あぁっ!ちゅう、たつぅっ!」
厭らしい水音と肌のぶつかり合う音が大きく響いた。極みに達しようとした司馬懿が「出すぞ!」という声をあげ、孔明の熱の戒めを弛めた。
「アァッ!ナ、ナカに!はぁッ、ナカに、いっぱいっ‥だしてェ‥っ!やああぁあぁあんっ!!」
司馬懿の熱棒が最奥に届いた瞬間、孔明の熱が弾け、自らと司馬懿の腹を汚した。達したことによる激しい内壁の蠕動に、司馬懿も熱を解放し、男茎から粘っこい精液を孔明のナカにたっぷりと注ぎ込んだ。
「ぁっ‥ちゅうたつ‥っ」
ふたつの唇が重なった。ついばむように、互いを確認するかのような穏やかなものだった。
口づけを終えた司馬懿がゆっくりと腰を引いた。
「…ぁ」
先ほど注がれた白濁が流れ出た。
身体のナカから楔が引き抜かれる瞬間が孔明の一番嫌いな時だった。
せっかく注がれた愛欲の液が流れ出てしまうこの時が、何だか淋しく感じてしまい大嫌いだった。
司馬懿も薄々そんな孔明の気持ちに気づいていた。ナカに出されるとひどく嬉しそうな顔をするが、ナカからそれを出される時はいつもひどく寂しそうな顔を見せるからだった。
「……そんな顔をするな。またシたくなる」
その声に孔明は恋人の顔を向いた。見つめたその顔は意地悪そうだったが、でも優しさが見えた。
「貴様に溢れるほど精液を注ぎ込んで、気が絶えるまで攻め立ててやる」
事後には意識の無い貴様の身体を隅々まで見ながら身支度を整えてやる。さぁ観念するんだな。と。
ああ、優しい。孔明はそれが自分の感情を不器用にしか伝えられない司馬懿なりの愛情だと、きちんと分かった。司馬懿は自分の望むものをたくさん与えて、嫌なものは知らないうちに過ぎ去らせてしまおうとしてくれているのだ。なんと優しい人だろうか。
「‥‥毎回、そうしてくれますか?」
「貴様が望むなら毎日だってしてやる」
司馬懿の言葉に、「毎日はさすがに身体が持ちません」と笑いながら応えると、次の瞬間には口づけで言葉を封じられてしまった。ふたりの甘い時間はそれから孔明の気が絶えるまで続いた。

翌日、今日こそは孔明と領内視察(デート)に出るぞと周瑜は勢い勇んで雄鶏が鳴いた頃から孔明を探しに城内を徘徊しはじめた。
すると回廊を曲がった先から車輪が転がるような奇妙な音がするのが耳に入った。
音の正体は間もなくその回廊を曲がり、周瑜の目の前に姿を現した。
「孔明!」
周瑜の目前に現れたのは紛れもない彼の想い人、諸葛孔明その人であった。羽扇を優雅に携えて、「お早うございます、周瑜殿」と微笑むその姿は都城を照らす朝日よりも眩しく輝きを放っていた。しかし今日の孔明はいつもと様子が違う。
孔明は車椅子に乗っていたのだ。そして押しているのは何故か司馬懿。
「どうしたんだ孔明?また腰を痛めたのか?」
半月ほど前だったか孔明が急に腰を痛めてろくに立てなくなったことがあった。孔明に想いを寄せる者は皆一様にその身を案じた。その時曹丕が孔明のためにと自ら製作指揮をとって作ったのがこの柔らかクッション付き特製車椅子である。その時の腰痛はすぐ良くなったらしいがこうしてまたすぐ再発するため、その度にこの車椅子が大活躍しているわけである。
「いつものことですから。大事はありません」
「いつものこととは聞き捨て難い。やはり今度こそ医者に診てもらうべきだ」
割合すぐにこうして車椅子が必要になるほど頻繁に腰を壊すのに、何故だか孔明はかたくなに医者の診察を断る。一体何故なのか、いくら聞いても孔明は答えを教えてくれなかった。
「ところで貴様は何の用でここまで来たんだ?」
車椅子の押し手を持つ司馬懿がせっかくの孔明との語らいに口を挟んできた。何の用とは酷い言い様である。まるで可憐な華にたかりにきた虫のように扱われている気分である。
「そうだ孔明、今日こそ領内視察に……」
口にしてから気付いた。腰を痛めて車椅子で移動中の孔明が馬に乗って大地を駆け回る領内視察に出られるだろうか。いや、出られるわけがない。
「行けるわけなかろう。もっと考えてからものを言え、馬鹿めが」
孔明の声ではない鋭い声に思いきり叱責された。が、それほどでめげる周瑜ではない。「今日が無理なら明日、いや明後日でも‥」とどこまでもどこまでも物凄い執念で食い下がってきた。しかし孔明が答えるよりも早く、苛々していた司馬懿は真・無双乱舞のビームでさっさと周瑜を回廊から弾き出してしまった。回廊に「のあーーー!」という周瑜の間抜けな声が響き渡った。
「…ちょっと酷かったんじゃないですか?」
いきなりビームという荒い仕打ちに流石の孔明も少し戸惑いが隠せないようだった。しかし司馬懿は、他人の恋路を邪魔する方が悪いんだ、と。
「それとも言いたかったのか?どうしてそうやって直ぐに腰を痛めるのか」
と口元で弧を引いた。明け方まで続いた腰を痛める原因となった行為を思い出し、孔明は頬を林檎のように染め上げた。
「…意地悪」
「フン、何とでも言え」
司馬懿は、その可愛らしいまでに色づいた頬を捕らえると華のように可憐な唇に軽い口づけを贈った。
他人がまたこの回廊に訪れる前に行われた、ふたりの細やかな愛の行為だった。



《終》




崇玉さまへ23454打キリリクのエンパ設定で両想いらぶっぷるな司馬諸でした。
好きベクトルが孔明からのが強いといううちでは珍しいパターンのお話になりました。
焦らしも…ということだったので、思い切り焦らそう!て思ったらあんなプレイになってしまいました(震)。ただアレでも焦らしがひとつ減ってアレでおさめたんです(エ)。……こんなんで大丈夫だったんでしょうか?←
濡れ場はそんなで、しかもオチが弱いという(ヒー)。
濡れ場書くのに力を使い果たしてしまうという最低なパターンです(激震)
そのせいか大方濡れ場ですね(最近のパターン)
しかもまたしても1ページの区切り方がおかしい始末…。

エンパ設定は4なんで司馬懿がビームりましたね。ただ書いてる丈の脳内イメージがほぼ完全に5というえらいことになってしまっていました(汗)

そういえばあれだけ喘いだ孔明の声がひび割れてるとかそういう描写をひとつも書いてない……。

Q.あれだけヤッて孔明の声がひび割れないのは何故?

1.司馬懿による完璧なアフターケア(笑)のため
2.丈のミス
3.孔明だから

答えはWebで(ここだ)。
答えは2です。気づいた時にはもう遅かった…!1と3の答えもアリなんですがね(オイ)

崇玉さま、色々問題ありですがこんなんでよかったら貰ってやってください。苦情もお待ちしております。

拍手

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