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目隠し碁 ※

太子の国設定。最近よく色んなひとと目隠し碁をする諸葛さんを都督が注意しにいきます。囲碁シリーズ第三段。





最近よく城中である噂を聞く。


その噂を耳にする度に周瑜は形の良い眉を歪めた。



「いやー、アレは本当にすごいよ」


今もまた回廊を歩く周瑜の機嫌を悪くする例の噂が、開け放たれた扉から良く聞こえてきた。

「目隠しして五面全部に勝っちまうんだからな。あんなの普通はできないっつうの」

神業だね。と噂の発信源が言葉を終えると、それを聞いた者は「よし。その神業拝みにいくぞ」と三、四人連れだって噂の主のもとへと足早に向かった。


誰と誰が向かったのかちらりと見とめると、周瑜は安堵から深いため息をついた。そしてひとつやらねばならんかという思いを胸の内で固めていた。



『目隠し碁』




宵。孔明は自室で書をしたためていた。満ちた月は部屋に灯火を点させることなく孔明の手元を照らした。水の流れるように軽やかに孔明の筆が文字を書き出す。


「随分熱心だな」


稟とした声が室に響いた。ついとそちらへ目を向けると扉の脇に佇む秀麗な影。

孔明は筆を置いた。

「何かご用ですか、周瑜殿」

その声に導かれるように周瑜は扉の脇から孔明の机近くまで歩を進めた。月光が顔にかかり、妖しい
魅力を醸しだしている。


「別に用などという大層なものではないさ」

孔明、今は暇か?と周瑜は聞いた。聞いてから、今の今まで目の前で書簡を開き、ものを書いていた人物に向けて「暇か?」とは、と己の質問に周瑜は半ば自嘲した。


「そうですね…暇と言えば暇です」


その答えにほっとしながら、そうか暇かと周瑜は言う。


「ならば噂の目隠し碁で私の相手をしてくれないか?」


まさか周瑜からその話題が出るとは思っていなかった孔明は恋人からの意外な申し出に驚きながらもすんなりと対局を了承した。




ふたり場所を碁盤へ移した。孔明は常の通り黒い布で目隠しをし対局の準備を整えた。


それを見ると先手の周瑜は目をきらと光らせた。


「では始めるか。―――五の4」


淡々と対局は進んでいく。孔明はとても見ないで打っているとは思えないほど速く、正確で、強烈な一手を放ってくる。見ずにこれ程とはと周瑜も思わず舌を巻いた。


だがそんなことはこの際どうでもいい。なぜなら周瑜の本来の狙いはこの対局に勝利しようとかいうものではなかったからだ。


「十四の8」


孔明の声にぱちりと石と盤の触れる音が響いた。


「………。」



長考しているのだろうか、一向に周瑜が打つ気配がない。暫し休息‥と孔明が一息つきかけた時、ふいに何者かに強く腕を引かれた。

「な、何―――」


慌てて目隠しを取ろうとしたが両の手首を絡めとられ、そのまま紐で戒められてしまった。身体は、寝台の端にすがるように引き据えられたようだ。


恐怖のあまり声が出ない。孔明は唇をわななかせた。


人物が後ろから孔明に覆い被さり耳元に声を送り込んできた。


「君は少し無防備すぎる…」


周瑜の声だ。



後ろの人物が恋人であることに孔明は多少ほっとしたが、何故周瑜がこんなことを?と混乱した。

「ゃっ…!」


周瑜の右手が孔明の着物の合わせから内へ侵入してきた。そのまま胸の飾りを摘まみあげると捏ねたり転がしたり周瑜の手は孔明を翻弄しはじめた。


「ぃや、周瑜殿‥!」


「『周瑜殿』じゃないだろう?」


「――っ…やめてください……公瑾…っ!」


唇が孔明の雪のように白い項を辿り紅い華を散らせた。




「やっやめ…あっ!」


左手が孔明の上衣を剥いだ。孔明のふたつの飾りが露になった。愛撫の所為か、外気の所為か、胸の赤は天を向いている。


「言っただろう孔明。君は少し無防備すぎる」

「ひぅっ‥!」


疼く突起を強く弄られ、思わず高い声が洩れた。


「ぃや‥で、す…ぅあっ!」


今度は飾りに吸い付かれた。

ちゅっと音を発てたと思うと舌で転がされ、舐め上げられ、その度に周瑜に仕込まれた身体はいともたやすく妖しい媚態を示した。

「あぅっ‥やめてくださいっ…!」


目隠しで見えないため、次に何をされるのか分からず、怖くて怖くて仕方がない。でも相手が周瑜だから――孔明はそれに耐えることができた。


「っあ!」


片手が衣の裾を割って孔明の下肢に触れた。踝、ふくらはぎ、膝裏、内腿とゆるゆると上へと向かい、内股を撫であげるとそのままさらに奥の熱を持ちはじめていた中心に触れた。


「ひぁっ‥だ、だめっ…そこはぁあ!」


目の代わりに耳が研ぎ澄まされているのだろう、卑猥な水音がやたらと耳につく。強く自身をしごかれ、胸への刺激もあって孔明はあっけなく周瑜の手の中で果てた。


「ぁっ‥もうやめて‥公瑾…」


周瑜の返事はない。孔明の双牟からは大粒の涙が溢れ目隠しの布を湿らせた。



「公瑾…んぅ‥」


名前を呼んで嗚咽をあげていると周瑜が宥めるように口付けてきた。

唇と唇を合わせ互いに舌を絡ませあう。周瑜は孔明の舌を追い、孔明は周瑜の舌を追った。常と違う自分への扱いに、もう心が離れてしまったのかと悲しんでいた孔明に「それは誤解だ」と言わんばかりの恋人から激しい口付け。与えられた口付けに孔明は安堵し、その行為に夢中になった。


孔明が口付けに没頭しているとふいに下肢にぞくりとした感覚が走った。


周瑜の指が秘孔を犯し始めた。


濡れた指をゆっくりナカへと侵入させてくる周瑜から、孔明は――先程まで懸命に相手を求めていたのに――今は必死に離れようとした。がしかし周瑜は孔明の顎を固定し、孔明を口付けから解放しない。逃れられない孔明はに上の口と下の口で周瑜を従順に受け入れるしかなかった。


ぬぷぬぷと己の秘部が発てる音に羞恥が込み上げてきた。


「んぅっ…んん!」


周瑜の長い指がいよいよ孔明の奥の性感帯を擦り上げた。背筋を駆け上るぞくぞくとした感覚に孔明は腰を揺らした。


「はぁっ‥あぁっ!」


漸く口付けから解放されたが、蕾はまだ周瑜に弄られているため唇
からはなまめかしい喘ぎしか溢れない。


ナカの一際感じてしまう処を強く摩られ、内壁はますます収縮を強くした。


「いやっ‥もぅ、許して…」


そう言う間も周瑜の指は数を増やし孔明を快楽の淵へと追いたてる。


三本も容易に呑み込めるようになると周瑜は指を抜いた。その僅かな刺激にも反応してしまうのか孔明は腰を震わせた。


「ぁ……公瑾?」


孔明の細腰が周瑜に抱えられたかと思うと先程十分馴らされたすぼまった部分に熱の先端があてがわれた。


「ぃ、いやっ、公瑾!これ以上は‥や‥ぁあああっ!」



抵抗虚しく、孔明の身体に熱杭が挿入りこんできた。後ろからの挿入は初めてで、常とは少し違う処に当たる感覚に孔明は身震いした。




「ぁあっ、ぁ…どうして‥?」


こんなことをするの?と言外に訴えてくる。互いに好きあっている恋人同士なのに、と。



「どうして…っ?」



悲しみか快感か孔明の身体はふるふると震えている。


「…ぁああっ!」


ふいに孔明は身体を回された。くわえ込んだままの周瑜自身が内壁を抉った感覚に孔明は耐えきれず声をあげた。


このままどうなってしまうのかと肩を震わせていると、周瑜が動く気配がした。怯えから身体を強ばらせたが、しかし周瑜の行動はまったく孔明の予想に反するものだった。



手首の戒めを外しされた。そして次の瞬間には、目の前を覆っていた布が取り払われた。



闇の中、月の皓々とした明かりの中にぼんやりとした輪郭で恋人の顔が浮かびあがった。


表情は、至極穏やかなものだった。


それを見とめると孔明は再び眦に涙を湛え、馬鹿馬鹿!と相手の胸を両手でぽかぽか叩きながら罵った。


周瑜はしばらくは孔明のするままにさせておいたがそのうち細い身体を宥めるように優しく温かい腕の内に収め、すまなかったと言った。


「だがな孔明、私が何も考えず君に無体を行ったと思ってくれるな」



腕のなかにすっぽり収まった孔明の涙の痕の残る瞳が、じゃあどうして?と訴えてくる。



「――どうも最近、君は頼まれると誰とでも目隠し碁を打つだろう?」



それがいけない。と周瑜は続ける。



「君を狙っている者が、目の前で無防備な君を見たらどうすると思う?私はそれが心配なんだ」


「だから、こんなことを…?――っあ!」


ふいに周瑜が腰を動かした。


「そうだ。今に司馬懿やら陸遜やらやってきて、君をこういう風にしようとするだろう」


「あぁっ‥!」


ナカの雄芯がぐりぐりと前立腺を攻め立てると、孔明はもう目の前の恋人にすがりつくことしかできない。



「あっ‥あぁ、こう‥きん‥っんん」


喘ぎを塞ぐかのように口付けが落とされた。しかし腰は孔明を翻弄することを止めず、孔明は身体中を駆け巡る快楽にびくびくと打ち震えた。


「っはあ‥ぁあっ」


漸く口付けから解放されたが息継ぐ間もなく、とめどなく押し寄せる甘美な感覚に、孔明の口からは艶っぽい声しか零れない。


「あ、あぁ‥ん」


ふと周瑜の形の良い手が孔明の頬をたばさんだ。



「――孔明、もう目隠し碁はやめてくれ」



その言葉に声で答えられない孔明はこくこくと必死に首を縦に振った。それを見た周瑜は満足そうに笑むと、より一層孔明を攻める動きを激しくした。


「ひ、ぁあっ‥あっ!あぁんっ!」



巧みに前立腺を刺激され、先走りの透明な液がしとどに玉茎を濡らした。


耐えるように孔明は柳眉を寄せ、細い腕を周瑜の鍛えられた背に回し、爪をたてた。


周瑜も、自身を引き込むように喰いついてくる感覚に自身は極限まで張りつめ、巨大な肉棒で孔明を突き上げた。


「ぅあ、あ、ああっ!ぁ、も、イ…っ!」


「――くっ、だすぞっ‥!」


「ひあっ、あっ、ああぁああ!」




どちらが先に果てたか知れないが、周瑜はナカに熱を注ぎ、孔明は白濁を吐き出した。


「は、こうきん…ん‥」



余韻に浸るかのように口付けた。最中とは違う穏やかな行為にふたりはしばらく時を忘れた。




後処理を済ませ、ふたりひとつの寝台に入ると、周瑜は恋人を抱き寄せ、孔明は恋人の腕のなかで眠った。










翌日、日もまだ南天に昇っているような真っ昼間から司馬懿と陸遜が連れだって孔明の室を訪れた。


孔明が微笑みを持って応対すると、陸遜が嬉々として喋りだした。


「諸葛亮先生!噂を聞いたのですが、目隠し碁‥」


「ほほう、目隠し碁がどうしたって?」



つと、帳の蔭から口元に笑みを湛えた周瑜が出てきて、孔明の脇に立った。そしてさりげなく手を孔明の腰に回した。


口には出さないが、なんで貴様がそんなところにいるんだと言うように司馬懿は苦々しそうな面をした。


それを尻目に周瑜は余裕たっぷりに言を発した。


「残念ながら、孔明は昨日いっぱいで目隠し碁は止めにしたんだ」


その言葉に「え」と驚いたような表情で陸遜と司馬懿が孔明を見ると「ええ」とポッと頬を赤らめ、
伏し目がちにそう答えた。


孔明の表情に昨日何があったのか何となく察した司馬懿と陸遜はしてやられたと周瑜を憎むこと甚だしかった。




《終》





というわけで囲碁シリーズ最後は目隠し碁で都督とでした~。
途中無理やり感が漂ってましたけど、最終的にらぶらぶだからいいですかね(笑)
最初の頃に出てくる石を打つとこですが、アレ適当です(汗)詳しいお方いらっしゃいましたらレクチャーして下さると正しく直します。

ここまで読んでくださってありがとうございました!

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