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摂氏20度未満の愛し方 ※

趙孔現パロ甘エロ。寒がり諸葛さんを趙雲が温めます。




冬の日中は太陽が出ているにも関わらず驚くほど寒い。


ふたりで住むには広めのリビングルーム。


その部屋で一際目立つモノトーンのソファの上で。


「寒い…」


孔明はタートルネックのセーターに顔を埋めたり、身をなるべく縮めたりして必死に暖をとろうとしていた。


『摂氏20度未満の愛し方』


…寒い。口にしてみたところで状況は変わらない。寒い。


「そんなに寒いんですか?」


傍らに座る恋人が話しかけた。

「すごく寒いですよ。そういう子龍は寒くないんですか?」

孔明は趙雲をじろりと軽く睨んだ。

寒くて寒くてたまらないとセーターの下にあと二枚ほど着込んでいる孔明とは逆に、薄い長袖を一枚着ただけの趙雲はけろりとした顔で、全然寒くないですよと言った。


「それに、アレがついてるじゃないですか」


アレ、というのは部屋の角にひっそりと置いてあるオイルヒーターのことである。
空気が濁ると換気しなければならないからオイルヒーターを置こうと言い出したのは確か今年の春先の孔明である。冬の売れ残りが安く手に入ったので、今年の冬はこれを使おうと決めていたのだ。

「ついてても寒いものは寒いんです」


孔明はますます亀のように身を縮めこませた。


オイルヒーターは確かに空気を濁らせることはない。だが部屋を暖める速度となるととてもじゃないがストーブには及ばない。しかも今この家に灯油はない。よってストーブは使えない。そのためオイルヒーターに頼るしか方法はないのだ。



寒い寒いとくるりと可愛らしく丸まっている恋人を見て趙雲の頭にはあることが閃いた。



「そんなに寒いなら大人のスポーツでもしますか?」




突然の趙雲の言葉に孔明は解せぬといった顔をそちらへ向けた。


「大人のスポーツ?」

「えぇ、とても身体が温まりますよ」



『とても身体が温まる』『大人のスポーツ』


その言葉をよくよく考えると孔明は遂にその言葉を理解したのか突然「あ!」と大きな声をあげた。
みるみる顔を苺のように真っ赤に染め上げた孔明は、自分の脇に置いてあったクッションを掴むと、やおら趙雲に殴りかかった。

「昼間から何考えてるんですか!」

オヤジ!という罵りの声とバフバフと容赦ないクッション攻撃が趙雲にそそがれる。
オヤジという言葉にちょっと傷ついたが、恋人の可愛い攻撃を受け止めつつ、だって寒いんでしょう?と趙雲は言った。


「それなら、こういうことをするよりも」



今度は趙雲が動いた。



クッションを持った孔明の手首を掴むと、そのまま孔明をソファに押し倒した。


「こうしたほうがはるかに温まりますよ?」


孔明が何か言おうとしたがそうする前に素早く趙雲の唇が言葉を奪いさった。


冬だが、孔明の唇はしっとりと柔らかだった。

狭い口内で逃げようと惑う舌を追いかけて絡めあげた。

「ん…っ」

卑猥な水音とたまに漏れる孔明の声が部屋の音を支配した。

「っぁ…ふぅ…ん」

唇を離すと互いの舌には銀の糸が架かった。
そのまま趙雲は孔明の着ぶくれしたセーターを脱がそうとしたが、その手をそっと綺麗な手が制した。


「さ…むいから…脱がさないで……」

「すぐに熱くなりますよ」


そう言っても孔明はいやいやと駄々を捏ねる。ここで臍を曲げられても仕方ないと趙雲はわかりましたと一声。孔明の服は捲るに留めた。勿論自分は早々と長袖を脱ぎ捨てた。
セーターを一気に胸まで捲り上げると薄い桃色の飾りが現れた。布が擦れたのか少しだけたちあがっている。趙雲が左の飾りを指で摘まんだり転がしたりすると孔明からはくぐもった声があがりはじめた。

「ん……は…あ」

無意識のうちだろう、孔明が右胸を趙雲の方へ押し付けようとしてくる。左ばかり真っ赤になるほどいじられて、右が疼いて仕方ないようだ。



「まだ触れてないのに…こんなに固くされて」



音を発てて右の赤にしゃぶりついた。

「ふぁあっ、あっ!」

やっと与えられた刺激にビクビク
と身体をなまめかしくくねらせ媚態を示す。


「あっ‥しりゅう‥」

甘い声をあげ趙雲の首に腕を回してくる。
たまらないとばかりに趙雲も息を荒げた。そして口は右の飾りに吸い付いたまま、手は孔明のデニムを脱がしにかかった。

孔明に、脱がさないでと言われているのでわざと全部脱がさず、膝のあたりにひっかけておいた。


すると孔明がもじもじと何やら言い出した。


「子龍…――」


「どうかしましたか?」


「その…ッ‥服、脱がせて…ください…」


「寒いのは嫌なんじゃないんでしたっけ…?」


耳に意地悪に吐息を送るとか細い声が返ってきた。


「ぁっ、もう十分っ…熱くなりましたから……ッ」


脱がせてと聞き終わる前に趙雲は脱げかけの孔明の服を手早く全て剥ぎとってしまった。
孔明の薄く色づいた裸体が惜しげもなく昼の日の下に晒された。


ごくりと喉を鳴らし、満足した趙雲は中心でやんわり勃ちあがっていた孔明の花芯をとらえた。


ゆるゆると擦り上げると露をしとどに垂らした。

「あっ…し、りゅう」

「綺麗です…すごく」

「ぅあっ、そ‥こは、やあっ…!」

右手が自身を擦り上げるのにあわせて左手が胸の飾りを再びいじりはじめた。

「あぁっ‥やぁっ、ん‥ああぁっ――」

自身と胸、弱い処を同時に刺激され孔明は早くも達してしまった。

「あぅっ…はぁ、はっ…んんっ」

休む間もなく今度は蕾に指が挿れられた。

「あっ」


――熱い。


いい処を擦ると小さく声をあげ、きゅっと指を締め付けてくる。
指を曲げると柳眉を寄せ熱い息を漏らす。


孔明の恥態に我慢できず、趙雲は早くつながりたい衝動にかられた。が、このままでは孔明の身体を傷付けてしまう。ここは辛抱強く、我慢、忍耐の二文字を旨に蕾を懸命に慣らした。


「ん‥っあ」


三本も難なく呑み込むようになるとそろそろいいだろうと名残惜しそうに絡みつく内壁から指を抜いた。


「あっ‥!」


蕾へ雄芯を当てた。


ずっと我慢に我慢を重ねていた趙雲自身は凶悪なほどに膨れ上がっている。

蕾も早く受け入れたいのかひくついていた。


「挿れますよ‥」



そう言うと孔明に深く口付けた。この男の癖で、少しでも挿入時に痛みを感じないようにといつもこうしているのだ。


ゆっくり、全長を送り込む。


「っはあ…っ」


時間をかけて全部挿れきる。内側の柔らかな部分が『はやく』と言わんばかりに趙雲自身をきゅうきゅうに締め付けてくる。



――辛抱がきかなくなる。


「孔明……っ」
思わず熱い声で名前を呼んだ。それだけでも感じてしまうのかナカ
が一層趙雲を締め付けた。


「しりゅうっ‥!」


絞るようなその感覚に頭をくらくらさせながら、もう我慢できないと趙雲は孔明を貪りだした。

「あっ…ああっ」


孔明の感じる処は全て知っている。前立腺をずるりと擦りあげると可愛い声をあげてくたりとしなだれかかってくる。
もっとその声が聞きたくていい処ばかりを突き上げた。

「あっ…んんっ、あぁっ!」

孔明も堪らないとばかりに趙雲の動きにあわせて腰を揺らしてくる。思いのほか深い結合に息をのむ。

「はぁっ、あんっ、しりゅう…んんっ」

また趙雲が口付けた。
舌を絡め、性器を合わせる。唇と下半身でひとつにつながっている。

「んん…ふぅっ…」

肌と肌とがぶつかりあう音とコクンとたまに孔明の喉が唾液を飲む音が聞こえる。飲みきれなかったぶんが唇の端から流れた。
唇を離すと唾液が糸を引き、孔明の嬌声がひっきりなしにあがった。

「ひ、ゃあっ…も、もうっ、あっああんっ」

孔明も趙雲も、限界が近い。
孔明自身からは透明な粘液がどくどく溢れてそのせいで下腹部がてらついている。


趙雲はぎりぎりまで自身を引き抜くとそれまでよりもさらに勢いよく腰を送りこんだ。

今までよりも大きな快楽の波にさらわれ――。



「ぅあ、あっ、ああぁぁあ!」




孔明の花芯から白濁が飛び散り、
同じものを趙雲は孔明のナカに注ぎ込んだ。





「はぁっはぁ…ぁ」
孔明が達した余韻に浸っていると口付けを求められた。

「ん……んんっ?!」

求められるまま舌を絡めているとふいに趙雲の腰が再び揺れはじめた。


驚いて、達したばかりのうまく動けない身体を必死に動かして趙雲を引き剥がした。
唇は剥がれたが下半身は未だつながったままなので、その刺激に身体がふるふると震えてしまう。


何を。と孔明がそれだけ言うと趙雲は、まだ少し寒くありませんかと耳打ちし、腰をゆるゆると動かした。

「やっ…もう十分……ぁっ」

「でもまだ、ほら」

「あんっ」

再び立ち上がりはじめた自身を趙雲の武骨な指がいじりだす。


「時間もあることだし、もうしばらくふたりで暖をとるのはいかがですか?」


最早孔明に反論する余裕もなくそのまま再び趙雲の腕にすがりつき喘ぐことしかできなかった。








その後、もう何回コトを行ったのだろう、完全に腰がくだけてしまった孔明が趙雲の手を借りて風呂場へ行ったが、そこでもまた同じコトをされそうになったので「この絶倫男ーー!!」という絶叫をあげたとかあげてないとか。





《終》










甘エロを目指しました。
なんだかこう甘甘しくてエロエロしいものを求めてたんで。
趙雲は体温高そう。寒がり孔明はいつもくっついてればいいよ(*´Д`*){ハアハア
ありがちな話ですね。とりあえず自分が満足できればイイ(自給自足)
おつきあいくださってありがとうございます。

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