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一年記念日(瑜諸) ※

お付き合いが始まって一年経ちました瑜諸です。記念日なんで諸葛さんがある事をしてあげようとしたんですが…。無理矢理→甘々です。





月の白く皓々と輝く夜。月の光だけで部屋の中が見える。そして月明かりに一際白く浮かび上がる孔明は一人、閨で恋人の戻るのを今か今かと待ちわびていた。

《一年記念日》

寝台に腰掛け、手で不可思議な髪飾りをいじっていた。猫の耳に似た形のそれ。それはしばらく前に周瑜が手渡してきたもの。「孔明!こんなものがあるんだが付けてみてくれないか!?」と鼻息荒く出してきたのをスパッと思いきり拒否した思い出がある。次の瞬間のヘコみきった周瑜の哀れな顔を今でもはっきりと覚えている。
それを、今夜は付けてみようかと思う。そう思うのはまさに今日この日が特別な日だから。周瑜と付き合い始めて一年を迎える今日この日だから、普段は恥ずかしくて出来ないことも思いきってやってみようかと思ったのだ。


周瑜は今、広間で酒宴の真っ最中である。先ほどまで孔明も出ていた酒宴であるが、周瑜を待ち受けるために早めに抜け出してきた。そのうち周瑜もやって来る。
そうしたら自分はこのネコミミをつけて‥と考えると、自分からやろうと思ったことだが孔明は恥ずかしさのあまり顔が熱くなった。
あまりにもドキドキして、早く来てほしいような、いっそ今日は来てほしくないような、と色々な感情が織り混ざってますます胸を打つ鼓動が早くなる。


ふいに、一陣の風が孔明に届いた。ふわり、と夜目にも美しい黒髪が風にたなびく。風の吹いた方を見ると周瑜が扉を開けて立っていた。
「‥‥公瑾、」
心臓が飛び出してしまいそうなほど、胸の鼓動が早い。名前を呼ぶと「孔明」と、いつもの穏やかな声音ではなく少し呂律が回っていない、飲んだ後特有の声になっていた。ニコニコとにやけながら周瑜は覚束ない足取りで孔明のいる寝台へ歩を進めた。その危なっかしいさに孔明が支えに行こうと側に寄ったら、急に周瑜は孔明を抱き締めてきた。しかも思いきり体重をかけてきたので足がぐらついてしまった。
「孔明っ!」
「こっ、公瑾‥!?ぁ、うわっ‥!」
倒れる、と思った次の一瞬孔明と周瑜の身体は寝台に沈んだ。あまりの出来事に孔明は声を荒げようとしたが、周瑜が名前を呼びながら服の上も肌の上も問わず口づけを落とし甘えてくるのを見てふと気付いた。


これだけ酔っていれば自分がネコミミを付けた記憶も忘れるのではないか?と。


孔明は、ネコミミを付けようと思ったものの正直恥ずかしくて仕方なかった。後々周瑜から今日のネコミミの話題を掘り返されたらきっと卒倒しそうなほどに恥ずかしい気持ちになるだろう。しかしそれでも周瑜を喜ばせたい。板挟み状態のこの気持ち。


だが、この半正気の泥酔状態は調度良いではないか。ネコミミで周瑜は喜ぶが、後になれば酒の力で記憶からこのネコミミは抹消される。周瑜の喜んだ顔は見られるし、恥ずかしい思いもしなくて済む。まさにうってつけの状況ではないか。


酒臭い周瑜に抱き締められ、動きにくい孔明であるが、すぐそこに転がっていたネコミミを手に取るとすかさずそれを頭に装着した。

「公瑾、見てください!」

孔明の言葉に周瑜は肩口に埋めていた顔をあげ、夢現のとろりとした目で恋人を捉えた。
「わ、私‥ネコに、なっちゃいました‥‥」
言い終わってから、かあっと頬に熱が上ったのを感じた。思っていた以上の恥ずかしさに顔の火照りが治まらない。本当に、周瑜が正気でなくてよかったと、孔明は軽く胸を撫で下ろした。


一方の周瑜は一瞬、目を真ん丸とさせ、口をあんぐりと開いていたが、ふと妙に真剣な顔つきになった。普段何かと甘い顔しかしていない周瑜のキリリとした顔つきに孔明がドキリとした時、おもむろに周瑜が呟いた。

「‥‥ネコは痛いのがイイと聞いたことがあるが‥」

ぼそりと発されたその言葉に孔明は我が耳を疑った。
「‥‥‥‥こ、公瑾?」
孔明が恐る恐る名を呼ぶと、それがきっかけか、急に周瑜が鼻息荒く孔明の着衣に手をかけてきた。
「公瑾っ!?ゃっ、なに‥?!何をっ‥!」
「孔明‥ッ!」
周瑜は逃げようとする孔明を力尽くで押さえつけ、半ば破くように無理矢理衣服を剥ぎ取ろうとした。
恋人の豹変に孔明は必死に抵抗を試みたが、力の勝負では全く歯が立たず、あっという間に衣装をびりびりにされてしまった。
「ゃっ‥!やだっ、やめてくださいっ、公瑾!」
孔明からは悲痛な叫びが上がった。しかしそんなことは全く気にかけずに周瑜は己がしたいように、滑らかな白析の肌をまさぐり始めた。
どうしてこんなことに、と孔明の瞳に涙が滲んだ。本当なら今夜は二人の記念日として甘く過ごそうと思っていたのにと思うと視界がどんどん涙で濡れていった。
「――ッ痛!」
ぴりりとした痛みが孔明の胸に走った。常はねっとりと絡みつくように舌を這わせじわじわと身を熱くさせる口が、今日は胸の頂を噛んでいた。
「っゥ‥、止めて‥‥公‥、っン!」
先ほどまで噛んでいた所を、今度は音がするくらいきつく吸われ、知らぬ間にひくり、と孔明の背が跳ねた。
「やだ‥、っはぁ。公瑾、それ、嫌ァ‥」
噛んで、舐って、を繰り返す。嬲るような扱いにも関わらず、快楽が孔明の身体を電流のように駆け巡る。気付けば孔明の息も熱に弾み始めていた。


右の飾りばかりなぶられる。一向にいじられない左が疼いて疼いて仕方がない。いつしか孔明はその疼きを慰めようと自らの手を淫らに動かしはじめていた。
「はぁ、ハァ、‥あぁっ!やぁ‥公瑾‥!」
「駄目じゃないか、孔明」
自分でいじったりなんかしちゃ。言うや周瑜は孔明の手を掴むと、布切れで両手をひとくくりに縛り上げてしまった。
「ャ‥!やだ、やだ‥!おねがい、さわって‥!」
涙ながらに左胸をつき出す。内からふっくらと主張する飾りが、ことの他厭らしい。しかし孔明がいくら泣こうが周瑜はそれには触れなかった。

嬲られすぎて、左よりも赤くしこった右胸に、変わらず舌を這わせながら周瑜は問うた。
「孔明、左の乳首をどうしてもらいたい?」
摘ままれたい?舐められたい?さぁ、言ってごらん。
右胸に吐息がかかるように喋ると、右はもう限界か、それだけでひくり身体を揺らしすすり泣くような喘ぎをあげた。
「‥‥か、噛んで、ください‥。それから、今度は思いきり吸っ‥ひぅうっ!!あ、あはぁ‥、っアァァ!」
背をのけぞらせ、腰をくねらせ、孔明は歓喜に溺れた。自身からは軽く、先走りの欲望の汁が飛び出してきた。
「ほら、やっぱりネコは痛い方がイイようだ‥!こんなに厭らしくよだれを垂らして‥」
「ア、ァ、ちが‥、こぉきん‥」
「厭らしい孔明‥。すぐに君の大好物を食べさせてあげるよ」
言うや周瑜は前を寛げると、熱に猛る自身を引きずりだした。すっかり硬く勃ち上がったそれ。窮屈な下帯から解放され、ますます量を増しはじめた。
先走りに濡れ、熱くたぎる先端が孔明の蕾に押し付けられた。
「ぁっ‥だめ、公瑾‥そんないきなり‥!」
「わかるかい、孔明。下の口が、早く私のを食べたいってヒクヒクしてる」
「ちが‥っ!だめ、だめェ‥っゃああぁあぁん!」
慣らしてもいない蕾を一息に貫く。あまりのキツさに思わず眉が歪む。しかし一方で目眩のするような甘い快楽。蕾がキツくキツく、離すまいというように自身を咥え込んでくる。ナカも熱杭の味を味わうようにねっとりと絡みついてくる。
「ハァ、最高だ‥孔明‥ッ」
「やぁあん!う、うごいちゃあぁ、らめ、らめぇェぇっ!ああぁああぁ!!」
馴染むよりも先に激しく腰を振り立てる。肉と肉の当たる音、体液の混ざり合う卑猥な水音が耳を犯す。周瑜の腕に孔明の爪が立てられた。

「くぅ、はぁ‥ァ、出すよ、出すよ。孔明っ、孔明ッ!」
「あ、ア、ア、ひ、ああぁっ――!」
どっぷりと孔明の中に欲望の汁を吐き出した。出せるだけ全てのモノを出しきり、恍惚に浸り、ほうと一息つくと、すぅっと酔いが覚め頭がハッキリしてきた。

自らの身体の下に横たわる、手首を縛られ、浅い呼吸を繰り返し、互いの体液にまみれてぐったりとした恋人。

「こ、孔明!!」
す、済まない、酔っていたとはいえこんな。と孔明を拘束する布を取り去り謝れば、閉じられていた瞼が開き、黒水晶のような瞳が此方に微笑みかけた。
「‥大丈夫。貴方になら、何をされても、私は大丈夫です」
きつく締められて赤みを帯びた手首。その先のしなやかな白い手が、撫でるように頬に伸ばされた。
こんな酷いことをしたのに、詰るどころか慰めようとしてくれる優しい恋人に、胸がはりさけそうな思いがする。ふと周瑜は、その頭に見覚えのあるものが付いているのに気付いた。指で擦れば柔らかな感触。
「これは‥、」
思い起こせば行為の最中も頭に付いて揺れていたような気がするそれ。
「今日は、特別な日ですから‥」
あまりじろじろ見ないで下さい、恥ずかしいです。と、そっぽを向いてしまった孔明。


そう、今日は特別な日。去年の今日この日から、二人で愛を語りだした。それから四つの季節を経て、またこの日に帰ってきた。その日をちゃんと覚えていて、しかも自分を喜ばせようとしてくれた可愛い恋人。今からでもまた笑顔になってもらいたいと、横を向いている頬にたくさんの口づけを送った。
「孔明、済まなかった。許してくれ」
そのうちに、そっぽを向いていた顔がゆっくりと此方を振り返った。柔らかな瞳が見つめてきて、白い手が頬を撫でた。
「怒ってませんから、大丈夫ですよ。」
ねェ公瑾、二つだけ私のお願いを聞いてくれませんか?

「一つは、実は私まだイッてないんです」

その言葉に思わず周瑜は「え」と驚いてしまった。自分は達して精液をたっぷり吐き出した思い出があるから、孔明がまだ達していなかったということは、それはつまりかなり強引に身体を開かせてしまったということで。己の愚かしい諸行を深く反省をする。そんな周瑜を見ながら「ですから」と孔明が言葉を続けた。
「私をイカせてください。」
今度はもう少し優しくお願いしますよ、と悪戯っ子のような笑みを見せてくる。そんな可愛いおねだり、聞けないわけがない。早速口づけを送ろうとしたところ、唇に指を当てて止められた。

待って、あともう一つ。桃色の唇が言葉をつむぐ。
「もう飲まれるほどにお酒は飲まないでください。」
周瑜の脳裏に浮かぶ、今日の数々の失態。思い起こすだに、もう飲みすぎには注意しようと固い決意を抱く。そして最後に孔明が、ひそと耳に吐息を送りこむ。「それに、」


「酔うのなら、私に酔ってください」


最高の殺し文句。
熱が一気に体内を駆け巡る。孔明を見ると頬を林檎のように真っ赤にしている。自分で自分の言葉に恥ずかしがっているようだ。くらり、と酔いしれる。酒に酔うよりも、この可愛らしい恋人に酔うほうが何倍も心地よい。唇を合わせ、互いの熱に酔いしれる。孔明は腕を背に絡ませ、周瑜はその滑らかな素肌を舐めるように撫でた。

手が、胸の飾りの所で止まった。触ってほしいと主張するように内からふっくらと盛り上がるそこ。唇を移動させ、先端を一舐めすると背がビクリと引きつった。
「さっきは思いきり噛んでしまって済まない」
痛かったろう?と労るようにそこに吸い付く。ひくりひくりと孔明の腰が無意識に揺れだした。
「っン、でも、でも公瑾‥、」
噛まれた時、ちょっと気持ちよかった。

その言葉に少し驚く。しかしすぐにやりとした笑みを向ける。
「痛くて喜ぶなんて、やっぱりネコみたいだ」
「‥‥‥バカっ」
恥ずかしそうな孔明、また唇を合わせ互いの熱を確かめあう。
合わせたままの腰を少し揺り動かす。先ほど注ぎ込んだ精液が掻き回されて、淫らな音が耳に届く。
「っは、‥孔明‥!」
「はぁ‥、っあ!公瑾‥ほしい、公瑾っ‥」
背に回された腕の力が強くなる。じん、と胸が熱くなる。可愛い恋人の願いを全て叶えてやりたいと思う。
「っアァア!はぁ、あ!あぁんっ」
「はぁ、イイかい‥?ハ、孔明‥っ!」
「アァ、んっ、イイっ、ひ、ぁああっ!」
涙を流しながら歓喜の声をあげる孔明にまた口付ける。舌を差し入れれば素直に応じてくれ、互いに求めて貪るように深く舌を絡める。
突き上げれば内壁が離すまいとするかのようにぎゅうぎゅうに熱杭を咥えこむ。上と下で絡み合う熱。
「愛してる‥、孔明、孔明‥っ!」
「はぁっ、ぁ、ぁ!わたしも、ふあぁ、すきっ‥だいすき、こぉき、ぅあ!あ、あっ、あぁっ!」
限界が近いのか内壁の収縮が早くなる、咥えられた肉棒もそれにあわせるように極みに上るため質量がさらに増してきた。
「ア、ア、もっ‥らめぇ、イクっ!イっちゃう、あ!ぁあっ‥」
「イイよ孔明‥、っ、たくさん出すとイイっ‥」
言うや周瑜の手が孔明の中心に伸びた。腰の動きに合わせるように先走りに濡れそぼった花芯を扱いてやった。外と内から前立腺を限界まで刺激してやる。
「ひゃあぅっ!らめっ‥らめぇぇっ!あぁんっ!あ、あ、アァアっ―――!」
次の瞬間、熱い物が周瑜の手の中で弾けた。と同時に、周瑜も己の熱の全てを孔明に注ぎ込んだ。


熱の籠った行為の後、身だしなみを整えた二人は寝台に寝転がり、眠りの落ちるまでの間、甘くじゃれ合っていた。
ネコミミすごく良く似合ってたよ。
もう、言わないで下さい。恥ずかしかったんですから。
ほう?じゃあどうして、その恥ずかしい姿を私には見せてくれたのかな?
~~っ!知りませんっ!ばかっ!おやすみなさいっ!
‥‥ねェ、孔明?
‥‥‥‥私は寝たんです。話かけないで下さい。
そうかい、じゃあ私の独り言ということにしておこうか。孔明、――――‥。
っ‥!
じゃあ、おやすみ。
‥っゃ!待っ、公瑾!離してください!暑いですっ!
ん?おかしいな、もう寝てるようだったのに、さてはさっきの言葉も聞いていたな?
!‥‥今起きたんです、聞いてません!
じゃあ改めて寝直そうか。孔明、腕枕してやろう。さぁ、おいで。
ぅ‥‥、後ろから抱き締められるよりはイイですから、それでは‥‥。
‥‥孔明。
何ですか?
好きだよ。
っ!
おやすみ。
‥‥おやすみなさい。

余談。孔明の予想に反し、案の定というか周瑜はしっかりとこの日のネコミミ孔明を覚えていたらしい。



《終》




普段は優しい周瑜が何らかの勘違いで嫌がる諸葛さんを無理矢理ヤっちゃう→の最後は甘々というリクでした。

せっかくネコミミも付けてみたのに何か上手く活かしきれなくてスミマセン…(激震)!

しかも勘違いというか何と言いますか…事実ネコは痛いのがイイらしいんで←

ネコミミのせいじゃなくても孔明ドM開眼(笑)ですね(*´Д`*){ハアハアハアハアハア

最後の会話がちょっと長かったですね、書いてるうちに都督が暴走してきちゃったんです。暴走の結果最終的に予定には無かった腕枕で終わったわけなんです。

リクありがとうございました!
また、こんなはじっこまで読んでくださってありがとうございます(o・∀・o)

拍手

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