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仙道修行の不可抗力(樊孔) ※

樊孔で媚薬ネタです。ヤマナシオチナシイミナシです。




ジャリジャリと乾いた小石と靴底が擦れる音が耳障りだ。
孔明は今、BF団アジトから遥かに離れた西嶽・華山にある洞穴の土を踏んでいる。
普段決して毛先の一本たりとも塔から出ようともしない孔明がこんなドのつくような辺ぴな所までわざわざ来ているのかには当然訳がある。
火急の用があるのだ―――樊瑞に。


『仙道修行の不可抗力』


どうしても自らの口で伝えなければならない大事な要件だからこんな中国くんだりまで出向いたのである。
孔明は目の前に広げてある怪しげな丸薬や草の山にあからさまな不快感を持った視線を投げかけた。
樊瑞は仙道らしく練丹なんぞを作る。
仙人の修行には呼吸法やら房中術なら何やらごちゃごちゃ色々あり練丹術も不老長寿を目標する仙道の修行には欠かせないもののひとつである。
練丹術とは非常に難しいもので、多くの者は不老長寿の薬を作ろうとやれ渭水のほとりにある草がいいだとか水銀は多めがいいとかまったく的はずれなものを混ぜるものだから失敗する。たまには不可抗力で火薬など人類の発展に役立つものが出来上がることもあるが、失敗に気付かずに飲んで命を落とす者のほうが当然多い。
別に不老長寿以外の効果の練丹が無いわけでも
ない。樊瑞が作っているものは専らそのようなものだ。
孔明は樊瑞がどんな練丹を作ろうが文句はないが、作る場所に関しては眉をしかめずにはいられない。
別にどんな場所でも、BF団のアジトの中の樊瑞の居室のなかでだって作れないでもないのに、「山で作るほうが落ち着く」とか言ってわざわざこんなところまで作りにくるのには問題があると言いたい。
通信機器でもあればまだしもどういうわけか樊瑞は機械との相性が破滅的に悪い。つまりは壊してしまうのだ。
樊瑞に用が出来たのも折りも折り、丁度薬丹を練っているときだったのでわざわざ山登りなんぞをする羽目になったのだ。
ところがわざわざ飛行機とヘリを乗り継ぎ、最終的には歩いて標高の山を登って来たにも関わらず樊瑞は留守なのだ。
作りかけなところを見るとそのうち帰って来るだろう。
ここまでの長丁場で思いのほか汗も掻き、そういえば喉が渇いた。
ちらりと薬草の山の脇に目をやると、一服しようとでもしたのか丁度良く茶が置いてあった。
湯呑みを触るとまだ温かい。
孔明は少し俊巡したのち、待たせる方が悪いのだとその茶をぐいっと一息で喉へ流し込んだ。


樊瑞は華山への道を走っていた。
作り置きしていた薬丹が無くなってしまったので、忙しい時期だが華山まで作りに来たのだ。
ところが途中まで作ったところで大事な草がひとつ足りないことに気付いた。
その草は山東にしか生えない珍しいもので、樊瑞はわざわざ走って取りにいったのだ。そして今はその帰り道。
目の前にようやく華山の端が見え、軸足に力を入れ地面を蹴ると小山を軽く飛び越えた。バサバサとマントが空気の流れとぶち当たる音がする。こうして二、三の小山を越えるとすぐに自らの隠る洞穴が見えてきた。
やっと続きに着手できると意気揚々と洞穴の入り口に立った樊瑞の目に思いもよらぬものが目に入ってきた。
孔明がいた。いやしかし、ただ孔明がいるだけなら今までもたまにあった。直立してイライラと眉間に皺を寄せながらいつもの羽扇をひらひらさせて樊瑞の帰りを今か今かと待ち受ける。待っているのならもう少しやんわりと待っていればいいのにと思う、それが常であった。
だが今日の孔明を見た瞬間は樊瑞も思わずぎょっとしてしまった。
床にへたりこみ頬を上気させ、呼吸は乱れ、自らの身体の震えを抑え込むように両手で両腕を押さえている。明らかに尋常ではない。
「孔明ッ!」
折角の薬草も放り出し一目散に駆け寄り身体を起こす。
孔明、孔明、と呼びかけると孔明の喉がひくりと鳴り、鼻にかかったような喘ぎと途切れ途切れに囁いた「樊瑞殿」という音が薄く聞こえてきた。
ハッとして樊瑞はそこかしこを見やると孔明の手のすぐ側に羽扇と共に、先程まで薬丹作りに使っていた湯呑みが空になって転がっていた。
「まさか、アレを飲んだのか?」
質問をするその声にも孔明の身体は律義に反応してしまうようでふるりと肩を震わせると思いきり首を縦に振った。
あの湯呑みに入って液体の効能は……実のところ樊瑞もよくわかっていない。なにぶん新しい物を作ろうとしていたため今まで合わせたことのない組み合わせを試していたためだ。ただ見たところ、まるで媚薬でも盛られたかのような孔明の反応ぶりである。そういえば蓬莱柿を混ぜていたなと樊瑞は気付いた。
媚薬を身体から出すには、ただひたすらにじっと火照る身体を疼きが鎮まるまで抑え込むか、さもなくば先手をうってヤルだけヤッてさっさと吐き出すかどちらかである。ただこの場合、あの湯呑み一杯で薬丹十数粒ぶんほど作れてしまうため、どれほど効果が続くのかは樊瑞にも知りがたい。

「………。」


悩む間もなく樊瑞は己のマントを地面に広げるとその上に孔明を座らせ、ネクタイを緩めはじめた。
突然の樊瑞の行動に媚薬でぼぉっとしている頭では当然対処できない。
「は、はん‥ずい、どの」
そうこうしているうちに上半身を覆っていた衣服は剥ぎとられ、樊瑞の手はベルトに手をかけてきた。何が何だかわからない孔明は必死でその手を止めようと試みたが、そんな抵抗はものともせず樊瑞はあっという間に孔明を脱がしきってしまった。
「なに、を―――っぁ」
説明を求めようとすると胸の赤を吸われた。思わず漏れてしまった甘い声を抑えようとするが止まることなく声は漏れ続ける。
「あの湯呑みの中身はどうやら媚薬だったらしい」
こうするのが媚薬を身体から出すのに一番手っ取り早い。と湯呑みを置いていた張本人の言葉に孔明は不満を隠せない。自分で置いておいたくせに『らしい』とはどういうことかと常の状態なら問いたいところだが、今は胸を吸われるだけでたまらない快感に襲われまともに考えることすらできない。
「あ‥っ、」
まだ片胸しかいじられていないのに、信じられないことだが腰の奥の方が疼いて仕方ない。
「アァッ…」
一度に両の飾りを刺激されたら涙が
出てきた。
どうしようもない疼きに襲われて孔明は手を己の起立まで持っていくと自らを慰めようと擦るように手を動かした。が、それに気付いた樊瑞に止められてしまう。自身からは胸の刺激だけでトロトロと先走りが溢れてしまっている。
孔明の手を制した樊瑞は孔明が我慢できないくらいゆっくりと愛撫を続ける。しまいには胸の刺激だけで孔明は達してしまった。


「っあ」
達した後も媚薬の効果か孔明の起立は萎えることなく、次の刺激を待ち続けている。
しかし樊瑞はなかなか肝心な所に手をつけず、胸をいじったり白皙をまさぐったりするだけで、いよいよ孔明の疼きは耐えがたいものになってきた。
「はんず‥、も、もぅ‥」
遂には自ら腰を振るまでになった。自らの起立を樊瑞の昂りに擦りつけ、その刺激に切なく喘ぐ。
「孔明…」
つ、と樊瑞の額を汗が伝った。
樊瑞も、はやく繋がりたくて仕方がない。しかし孔明の身体のことを考えると少しでも多く繋がる前に吐精させておきたい。一度繋がれば孔明が気絶でもしない限り攻め立て続けてしまうだろう。どのくらいあの媚薬の効果が続くのかわからない今、それは孔明にとって重すぎる負担である。
しかしそんなことは知らず孔明は樊瑞を求めて仕方ない。常ではこんな誘い方なんて一切しないものだから樊瑞の理性も限界に近い。
「はん‥ずい‥」
涙を溜めた瞳を上目使いに甘い声で囁かれる。腰を擦り付け早く繋がりたいと訴えかけてくる。
これ以上ないくらいまで張り詰めた自身を感じながらも、樊瑞は誘惑を振りきり、再び白皙への愛撫に没頭した。孔明はまた何度目かの
絶頂を迎え、奥の疼きに涙を流した。
「―――ンッ…」
数えきれないほどの吐精を繰り返したところでようやく樊瑞の指が蕾に挿れられた。自身から垂れた先走りや精液で既に濡れそぼっていた蕾は抵抗することなく樊瑞を受け入れた。


決して細くはない指が二本、中で曲げたり擦ったり、くるりとかき混ぜたりすると、たまらないのか反り繰り返った自身が透明な液を垂らしながらひくひくと震えだした。特に過敏なところにごりごりと刺激を押し込むと身悶え可愛い声をあげ、指だけでもあっさりと精を吐き出す。
「ッン、‥ッ」
まるで全身が性感帯になってしまったよう、熱い身体は耳でも首でも腕でも胸でも脇腹でも背中でも内股でも膝裏でも足首でも何処を触られてもあっさりともう透明に近くなってきている液を解放する。
いい加減汗と涙と出しすぎた精液で身体中がどろどろの白にまみれている、なのに一番白濁が欲しいナカは一向に満たされないで相変わらず空のまま。奥の方がひくひくと物欲しそうに疼いて疼いて、指では到底満足できない。
「ァッ…はん、ずぃ‥」
ほしい。と下から見上げるように見つめられると樊瑞は弱い。しかも今回は普段の孔明なら絶対に言わないような『おねだり』の言葉も出ている。腰を擦り寄せ涙ながらに求められては流石の樊瑞も耐えようがない。元より今は我慢のしどおしである、確かにもうそろそろよかろうかと指に絡みつく内壁を惜しいと感じながらも指を引き抜いた。そんな微かな刺激にも感
じてしまうのか眉を寄せ、鼻にかかった声をあげる。
指の代わりに熱杭をあてがうと蕾がひくひくと、早く受け入れたいとあてがった先端をのみこみはじめている。
「そう焦るな」
「、はぁ…っ」
ついつい焦りそうなのは樊瑞もそう。あまりの熱さと締め付けに我を忘れて腰をうちつけたくなる衝動を抑え、ゆっくりとナカに根本まで押し込んでいく。
「あまり締めてくれるな。仕様がなくなる…」
快楽に堪えるように太い眉をしかめ、孔明の頬に手を添え話しかけた。顔を覗き込むと欲に濡れた瞳が「はやく」と訴えているようにしか見えない。その思考にそうとう切羽詰まってる自分を感じながら樊瑞は色づいた唇に自らのそれを重ねた。と同時にゆるゆると腰を動かしはじめた。
やっと訪れた欲しかった快感に思わず孔明はすくみあがった。身体の奥の方が熱で満たされるとぞわぞわと快楽が腰から背を伝って甘美な刺激が神経を捏ね繰りまわす。
「アっ…!」
怒張に浮いた筋がむず痒い。でもそれが心地よくて、もっともっと欲しいと訴えようとするがとうに快楽の濁流に飲み込まれている孔明の身体はその前に簡単に精を解き放ってしまう。
その度蕾がきゅうと自身を締め付ける
ものだから樊瑞も堪らない。
しかも樊瑞が必死に理性と本能の狭間で葛藤してるのを知ってか知らずか孔明は普段はしないような甘いかんじで樊瑞を誘惑してくる。長い脚を逞しい腰に絡め、鍛えられた腕にすがりついて快楽のためすすり泣き、何度も何度も艶っぽい声で樊瑞の名前を呼ぶ。
――――もう理性が限界だ。
甘美な誘いにくらくらと目眩を覚え、気が付いたら孔明に誘われるがまま腰をうちつけていた。今までのゆるりとした動きとはうってかわっての激しい刺激に目眩を感じるのは孔明の番だった。前立腺を硬い熱棒でぐりぐりと攻め立てられうっとりした恍惚の表情で何回も何回も吐精した。達した時の締め付けのせいで樊瑞も多量の白濁をナカに注ぎ込み、それにも孔明は悦楽の顔をみせた。
しかしそのうちに媚薬の効果が切れてきたようで孔明の身体が肉体的限界を訴えはじめた。樊瑞に押さえつけられていた身体の節々がぎしぎしと悲鳴をあげた。節々だけでなくいじられすぎた胸の飾りや自身、それに今もなお樊瑞を受け入れている部分も痛みを感じだした。
「はんずっ‥、ゃあっ、もっ、だめ…!」
必死に樊瑞に訴えかけるがは行為が止む様子はない。そのまま無理矢理もう
白くもない液を再び吐き出さされすすり泣いていると耳に熱っぽい声が送り込まれてきた。
「ここまで酷くする気はなかったのだが、誘ったお主が悪い」
「何を、ひアっ‥!」
言っているんだ、もとはと言えば媚薬を放置しておいたそちらが悪いのだろう。とは思ったがそこから先は攻め立てられてもう喘ぎ声しか出せなくなった。

目を開けて気が付いた。あぁ、自分は気絶していたのか、と孔明は自認した。身体中がぎしぎしと音がしそうなくらい痛い。とそこで孔明は自分が男の腕のなかに収まっていることに気が付いた。自分を抱えるようにして、実に、実に幸せそうな顔で眠っている。にやけていてやたらと血色がいいところがますます腹がたつ。腹がたったついでにこの腑抜けた面に一発平手打ちをかました。
「……っ」
少し動いただけで全身がぎすぎすと響く。おそらく樊瑞にくらわせた一撃よりもこの身体の痛みのほうが痛いだろう。ただそんな蚊ほどの力の一撃でも樊瑞は反応を示した。
「ん‥起きたのか?」
目をしょぼつかせながら寝始めた時より離れている孔明を無理矢理引き寄せ髪の匂いを嗅ぎだした。
その樊瑞を渾身の力で押し退け明らかに不機嫌な声で孔明は聞いた。
「起きたかじゃありません。今何時ですか?」
孔明が樊瑞の洞を訪ねたのは昼の太陽が少し西に傾いたくらい。それが今は太陽がそれと同じくらい、昼より少し西に進んでいる。
樊瑞はぼりぼりと頭をかくと正確なことで定評のある己の体内時計でもって、まる二日たったなと教えた。
「まる‥ふつ、か…?」
くらりと孔明はまた意識が飛びそう
な感じがしたが必死に思い止まった。
まる二日。もう例の用は間に合わない。これでは一体何のためにこんな所まで来たのか。これでは、ただ樊瑞に抱かれにきただけではないか!
「…そんな顔をするな。最中は可愛いらしかったのに」
「だまらっしゃい!!!」
渾身のグーパンが惚けた鼻っ柱に直撃した。





《終》



相変わらず1Pの区切り方はヘボだし題名のセンスがヒドイですが、まぁ置いといて(コラ)
ついに樊孔がエロしてるネタですよ奥さん!←
ですが本当にヤマナシオチナシイミナシで。はい、もうただいちゃついてるのが書きたかっただけで勢いでいっちゃってますんでね。オカシイ表現とか多々あるとは思いますが、多めにみてやってください。
あー、でもついに樊孔のエロが書けてよかったー。個人的には大満足です(*´v`*)
乱れる策士(*;´Д`*){ハアハア
そういえば最中は策士が魔王を思いきり呼び捨てにしてた罠。
ちなみに蓬莱柿とはイチジクです。

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